De Koninck(デ・コーニンク)醸造所「アントワープで最新のビールアトラクションを体感」
1833年に誕生し、代々家族で経営しています。2010年よりDuvel Morotgat社の傘下に入り、醸造設備を一新しました。現在はアントワープ市内にある唯一のビール醸造所となっています。最新のオーディオ、ビジュアルガイドを駆使した作りとなっていて、手頃な価格で気軽に楽しめるアントワープの新しい観光の目玉となりそうです。外観は白壁にオレンジ屋根の建物で、ここに最新のアトラクションが入っているとは思えないところですが、一度足を踏み入れるととてもおしゃれでハイセンスなインテリアが迎えてくれます。
ツアーはオーディオガイドと一緒に自分のペースで進めるように構成されており、デ・コーニンクのトレードマークである「手」の案内に従って10の部屋を順番に進んでいきます。どの部屋も最新鋭の技術でユニークな趣向が凝らされておりとても面白いですよ。
1つ目「Welcome to Antwerp(ようこそアントワープへ)」ここではアントワープの住民がお出迎えしてくれます。
2つ目「Café de Historie(歴史のカフェ)」トラムの線路や街頭がアントワープの街角を演出してくれます。カフェの窓にはアントワープの歴史の映像を見ることが出来ます。
3つ目「Small hands room(小さな手の部屋)」アントワープや、デ・コーニンクのビールのシンボルである「手」にまつわるエピソードを紹介してくれます。
4つ目「Bolleke area(ボレケ・エリア)」ボケレという半球型のグラスに囲まれながら、ビールとグラスについて学びます。それぞれのビールに合ったグラスがあるのはベルギービールならではですね。
6つ目「The virtual bottling plant(バーチャル瓶詰め工場)」瓶詰め工程をバーチャルで体験出来ます。瓶詰めマシンの振動も伝わってきて、とてもリアリティ溢れるコーナーでした。
7つ目「The delivery service(配送サービス)」輸送トラックに乗ってアントワープの町を走ります。バーチャルのジェットコースターに乗っているような感じで楽しかったですよ。
10つ目「The De Koninck room(デ・コーニンクの部屋)」最後にデ・コーニンクビールの歴史を紹介した写真が見られます。
10室とも全て色んなテイストで趣向を凝らして作られているのですが、個人的にはもうちょっと今・昔の醸造工程に力を入れて欲しかったかなと思います。6つ目の瓶詰め工程はどのビールでもあまり大差はないのでここはもうちょっと簡単にしてよかったも。ダイナミックに作ってはあったけど、力を入れるべきはここじゃないでしょう…と思ってしまいました。レポートは書いてませんが、以前アムステルダムで行ったハイネケン・エクスペリエンスがエンターテイメントとしては今のところベストです。
最後は併設のカフェでビールを1杯飲むことが出来ます。チケットに付いている半券を渡さないといけないので失くさないようにして下さいね。選べるビールは「De Koninck(アルコール度数5.2%)」「De Koninck TRIPLE D'ANVERS(アルコール度数8%)」「Wild Jo(アルコール度数5.8%)」の3種類です。カフェでは併設のチーズ工場で造っているチーズも出しています。私達はDe Koninck(写真右)とDe Koninck TRIPLE D'ANVERS(写真左)をチョイス。2つとも上面発酵のベルジャンエールです。De Koninckは麦芽とホップのみを原料としたビール。上面発酵ですがラガーのような爽快なビールでした。
そういえば最近ワーテルローの戦い200周年を記念して造られた、ワーテルローセンターに行ってきたのですが、ビジュアル、オーディオ共に最新の技術を駆使して造られていました。ベルギー人はこういうの体験型アトラクションが好きなんでしょうか?総じてかなりお金をかけて造られているなぁという印象でそれを見るだけでも行く価値ありです。アントワープ観光の際にぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?ベルギービールを知るいいキッカケになること間違いなしです!
【Antwerp City Brewery De Koninck】
アントワープ・シティ・ブリューワリー・デ・コーニンク
住所:Mechelsesteenweg, 291 – 2018 Antwerp
Tel:+32 3 866 96 90
営業日:火~日曜日 10時~18時(入館は16時30分まで)
HP:http://www.dekoninck.be/en
休館日:月曜、1月1日、12月25日
所要時間:約1時間~1時間半
入場料:一般12ユーロ(ビール1杯付)
オーディオガイド:英語、ドイツ語、フランス語有り(基本説明はフラマン語)
駐車場:醸造所付近に路上駐車(有料)
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