祈りの国、リトアニアへ

先週、今年の夏の最後の旅行、リトアニアにいってきました!

安い航空券を探していたら、ひょこっと出てきたブリュッセル航空のフライト、リトアニアの首都ビリュニュスまで30ユーロ。今までチェックしてたリトアニアは片道80ユーロくらいだったから、びっくりして、何も考えずに飛行機を取ってしまいました。 

しかし考えなしに取ったもんだから、リトアニアでやることが思いつかない(笑)。リトアニアは大きな観光の目玉もなく、どうしようかなぁ…と思っていたところ、首都からバスで3時間ほどのところに「十字架の丘」という、素敵なパワースポットを見つけました。よって、リトアニアの2泊3日の旅行は十字架の丘を中心に組み立てることに決定!

リトアニアに何か大きな観光名所がなくとも、行けば必ず何か新しいことを発見出来るはず。そして、今まで国の名前しか知らなかったリトアニアが、この旅によって特別な場所になっていく、旅行のそういうプロセスが大好きでやめられません。


リトアニアへの飛行機は、今回は珍しくブリュッセル空港から。普段は遠いシャルロワ空港で、しかもライアンエアーなので、ブリュッセル空港というだけでテンションが上がります。安く行きたいけどシャルロワは遠いし…って方、オススメですよ!行き先はリトアニアですが(笑)

ヴィルニュスはブリュッセルからは約3時間、時差が1時間あります。リトアニアに着いたらまずは空港バスで市内へ。なんと料金1ユーロ、安い!(リトアニアは2014年ユーロ導入国) 

ホテルに荷物を置いたらさっそく旧市街に向かうのですが、何だか全体的に寂しい雰囲気…。哀愁の漂う古めかしいトラムバスが走り(でも気に入った!)、家も古く壊れたままのところも多く、人々もちょっと寡黙な面持ち。家の屋根は灰色のトタンのものが多く、街全体が静かでちょっと暗く鄙びた印象を受けました。  

<このトラムバスが味があってすっかり気に入ってしまいました>


リトアニアの旧市街は他国のそれに比べて広く、見所も散らばっています。ブリュッセルくらいの規模だったらとびきりメンテナンスして素敵に出来るかもしれないけど、広いから守備範囲も薄くなってしまうのか、壁の落書きや崩れも目立ちました。全体的にうら寂しい感じではありましたが、でもそれはそれで哀愁が漂い、遠いところまで来たなぁ…と旅愁を誘います。

でも、旧市街のど真ん中まで行けば、赤レンガの屋根にカラフルな壁の建物もあり、若者が運営しているオシャレで今時のカフェやショップもちらほら。 広い旧市街を気の向くままに散歩して、迷路のような細い道に迷い込んでしまうのもなかなか楽しい。

<細い路地を散策。みんなが続々とどこかに向かっていた>

<ティーポットが壁に。可愛い!>


リトアニアの名産品はリネンなのだけど、たまにキラリと光る素敵なセンスのお店が裏道にあったりして、思いがけずショッピングも出来ました。リネンと言えば、ラトビアも有名ですが、リトアニアの方が日本人の趣味に合うものが多かったです。 オススメはLINEN TALESというお店。ここで、キッチンタオルとコースターを購入しました。 


<LINEN TALESを発見した路地。ここは素敵だった>

<購入したリネン製品。リネンは使って洗うほど味が出るそう>



そしてリトアニアのキーワードは十字架。十字架の国とも、祈りの国とも言われます。その名の通り、ものすごく沢山の教会があります。旧市街なんて、10〜20メートルおきに一つあるくらい。リトアニアはカトリックが国教なので、よってカトリックの教会が多いのですが、教会が多いのは祀っている聖人が違うからのよう(ミカエルや、パウロやペテロなど…)。また、過去に多くの国に占領されてきた歴史から、ロシア国教会や、ウクライナ・カトリック教会(政治的理由で出来たとか)など色々あります。

<リトアニア人の信仰を集める聖母のイコン>


いくつか教会を訪れてみたのですが、リトアニア人はこちらが緊張してしまうくらい、とても敬虔な人が多く、すごく長い間、すごく真剣にお祈りしていました。また教会の前を通るだけでも十字架を胸の前で切ったり、脱帽したりしています。

こんなにも老若男女が皆信仰深い国は始めてでした。東ヨーロッパって、色々行ってみるまで全部同じような国だと思っていましたが、民族も違えば言葉も違うし、宗教や文化も違う。陸続きの国なのに、国境を超えるとちゃんとリトアニアになっていて、ヨーロッパの小国のアイデンティティの強さを感じました。


さて、次の日はこの旅のメイン、十字架の丘へ行ってきます。

十字架の国、リトアニアと言われる由縁をしっかり見てこようと思います。

Atlanta Life ~via Belgium~

2015年~2017年はベルギーで。2017年8月よりアメリカはアトランタで生活を始めました。

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