秋のバルセロナ旅行! ~観光編~
昨日まで友人と一緒に2泊3日でバルセロナに行ってきました。就労許可が降りればもうすぐ働けるはずなので、あと少しの人生の夏休みをストイックに満喫です!
ベルギー在住ならバルセロナはほんとにオススメの旅行先。2時間くらいで着くし、格安航空が出ているし(早く取れば片道20ユーロほど)、シャルロワ空港発じゃなくてブリュッセル空港発だし、そして何と言っても気候が素晴らしい!
バルセロナの夏は暑過ぎて観光はしんどいかもしれませんが、秋はとても過ごしやすい気候です。私が行った時は、最高気温は24度、最低も17度ほどで温暖、しかも体感温度はもっと高く、日中は半袖でも出歩けるし、海では泳いでいる人までいました。寒いベルギーの秋からちょっと逃避するには最高の場所です。
<ノースリーブの人もたくさんいました>
私がスペインに行ったのは今まで6回、うちバルセロナは今回で3回目だったけど、前回バルセロナに行ったのは10年くらい前なので新鮮な目で見れました。
また、スペイン語(とフランス語)が分かる状況で行くのも今回が初なのでそれも楽しかったです。括弧書きでフランス語としたのは、バルセロナがカタルーニャ語圏だから。カタルーニャ語はスペイン語とフランス語の間の子のような言語なのです。前回行ったときはまだスペイン語が出来なかったので、そういうことは全く意識出来なかったけれど、今回はカタルーニャ語の浸透具合や、カタルーニャの地元愛を実感できたのが収穫でした。
定番の観光地は外して(前に行ったし入場料高いし…)、ちょっとだけマニアックなところを観光して、ショッピングもいっぱいして、美味しいご飯もお腹いっぱい食べて大満喫!
行ったのは以下ですが、その中でもオススメのところをちょっと紹介しておきます。
- ダリ美術館 :ダリってこんな絵も描いたんだっていう発見も多くあって楽しかった!
- ミロ美術館 :かなり沢山のミロの絵が見れて満足
- サグラダ・ファミリア :行く度に建築が進んでいるので毎回見ておきたい
- パラウグエル :カサ・バトリョなどの華やかさはないけどガウディ建築で押さえておきたいスポット
- カサビセンス :今年中にオープンと書いてありましたが、全くそんな気配はなく、工事真っ最中でした…。来年も怪しい雰囲気…
- サンパウ病院 : バルセロナのもう一人の天才、モンタネールの作品
- カタルーニャ音楽堂 :同上
バルセロナではどうしてもガウディが注目されがちですが、ガウディ建築以外にも見応えあるスポットは沢山あります。その中でも私が気に入ったのが、「カタルーニャ音楽堂」と「サンパウ病院」。 2つともカタルーニャ版アール・ヌーヴォー(モデルニスモと言います)の建築で、モンタネールという人が手掛けた作品です。それはもう手が込んでいて、うっとりするような装飾でした。
モデルニスモは、スペインのバルセロナを中心としたカタルーニャ地方で、19世紀末~20世紀頭に流行した、フランスのアール・ヌーボーと似ている芸術様式です。アール・ヌーヴォーは、花や植物、動物など有機的な自由な曲線を用いているのが特徴。一方、カタルーニャのモデルニスモは、題材はアール・ヌーヴォーと同じなのだけど、それにイスラム様式を取り入れているのが異なる点。レコンキスタの前までは、スペインにはイスラム勢力がいたので、スペイン文化というのは西ヨーロッパとイスラムの融合というエキゾチックな雰囲気を持っているのです(ムデハル様式といいます)。
もう一つ特徴を挙げると、カタルーニャは歴史的にスペインからの独立を目指している地域で、この地域のモデルニスモは民族主義的な意味も持ち合わせています。例えば材料は全てカタルーニャ産にこだわるとか、カタルーニャの守護聖人の象徴である薔薇の花をモチーフにする、などです。
とにかくもうため息が出てしまうほど綺麗で、夢中で写真を撮ってしまいました。 全てが唯一無二の手作りの装飾は、気の遠くなるような作業の末に出来ています。ガウディのくねくねとした面白いモデルニスモもいいけれど、モンタネールのうっとりするようなモデルニスモも必見です。
ではちょこっと写真を紹介!天気がちょっと微妙だったのと、カメラのワイドレンズを持っていないので、全容が掴みにくいのですが、少しでも伝わりますように。。良いカメラを買おうと強く心に誓いました(笑)
サン パウ病院(Hospital de Sant Pau)
住所:C. Sant Antoni Maria Claret, 167, Barcelona
市内にあった6つの病院を統合して出来た病院。1902年の着工から30年近い年月をかけて完成しました。老朽化のため、病院での治療は2009年より行われなくなりましたが、修復を終えて、2014年から一般公開されています。色とりどりのタイル、明るい色使い、ステンドグラスから差し込む太陽の光がキラキラと綺麗で、病院であった頃には患者の心を癒していたことと思います。
病院のため、衛生面を考慮して壁や天井にはタイルがふんだんに用いられていました。
<正面入り口。この後ろに6つの病棟が並んでいます>
<病棟同士はタイル造りのトンネルで繋がっており、タンカを運びやすいようにバリアフリーになっています。トンネルには当時の様子を再現した映像がプロジェクターで投影されていました>
<大きな中庭の中に6つの病棟があります>
<正面玄関の裏側を中庭から撮った写真>
<院内の廊下>
<どこを見ても綺麗な装飾がいっぱい!>
<壁や天井のタイルにもぬかりなく装飾が。バルセロナのアイコン、薔薇があしらわれています>
カタルーニャ音楽堂(Palau Música Catalana)
住所:C/ Palau de la Musica 4-6, 08003 Barcelona
※見学はツアーのみ。HPから予約した方がベター。
※ツアーの待ち合わせ場所はチケット売り場とは違うので注意
カタルーニャ音楽堂は、サン パウ病院ととも世界遺産に登録されており、モンタネールの最高傑作と言われています。究極の美、美の極致とも言われ、その美しさには誰もが皆息を飲むはず。壁から天井まで見るべき場所が多すぎて、首が痛くなってしまいました。現在もコンサートホールとして使用されています。こんな素敵なところで音楽を聴いたら文字通り酔いしれてしまいそう。特に色とりどりのモザイクタイルで装飾された柱は圧巻でした。
<外のベランダの柱 一本一本柄が違う!>
<コンサートホール>
<シャンデリア風のステンドグラス 下から>
<シャンデリア風のステンドグラス 横から>
<会場の2階席から横も入れて。側面のステンドグラスも素敵>
<会場の2階席廊下 ここにも一本一本柄が違う柱が>
見どころ沢山のバルセロナで大忙しの滞在ですが、ぜひぜひサンパウ病院とカタルーニャ音楽堂は行ってみてください!
そして季節は秋が過ごしやすいですよ◎
2コメント
2016.10.29 18:48
2016.10.29 08:36