ルクセンブルクとロレーヌ旅行 Day3:ナンシー
この旅の最終目的地、ナンシー(Nancy)にやってきました。
ナンシーはメッスと同様ロレーヌ地方の都市で、規模はメッスに次ぎ、アールヌーヴォーの街として有名です。
なぜナンシーを旅の目的地に選んだかというと、それはアールヌーヴォーの街だから、です。パリと共にアールヌーヴォーが花開いた街として知られています。
ヨーロッパ生活を始めるまでアールヌーヴォーとかには疎かったのですが、アールヌーヴォーの街ブリュッセルに住んで、すっかり魅了されてしまいました(ブリュッセルはアールヌーヴォーが始まった街です)。何でもないような家の壁によく見たら素敵な絵が施されていたり、中は絢爛豪華なインテリアだったり。アールヌーヴォーは職人さんによる1点ものというところがいいですよね。
で…、ナンシーのアールヌーヴォーですが、結論から言うと残念ながら期待外れでした!
ブリュッセルのレベルの高いアールヌーヴォーに慣れてしまったのか、とても味気なく感じてしまいました。そもそもアールヌーヴォー建築の建物が街に少ない!まぁ、アールヌーヴォー建築群として世界遺産に登録されているのは我がブリュッセルと、ラトビアのリガ(そのときの旅行記はこちら)だけなので、比較するのが可愛そうなのかもしれませんが。。
ナンシーの観光案内所が出しているアールヌーヴォーマップを片手に(日本語有)散策してみたのですが、どれもふーんと言った感じで…。 ブリュッセルはガイドブックにも載っていない名もなき素敵なアールヌーヴォーが沢山あるのでやはりブリュッセルに軍配が上がります。
アールヌーヴォーは、日常使いの小物から建築までいろいろあるので、もし建築を見てまわるのが好きだったらナンシーはちょっと期待外れかも。でも小物や絵が好きならば、ナンシーにはアールヌーヴォーの美術館があるので、そういう人なら楽しめると思います。アールヌーヴォー特有の植物モチーフのランプなど1点ものの作品が多く展示されていました。
<アールヌーヴォースタイルの門が立派なスタニスラス広場>
<街歩きをしていて見かけたアールヌーヴォーの装飾>
<アールヌーヴォーと言えばこういう階段が有名>
<アップで見るとこんな感じ。職人さんの手作業によるものです>
ナンシーはこじんまりとしていて、小奇麗で、トラムが街を走り、ゆったりとした気持ちになれる街でした。フランスの地方都市と言った感じで、たまにはこういう落ち着いた街を散策するのもいいなぁと。
さてアールヌーヴォーは残念でしたが、ナンシーで嬉しかったことはお目当てのパティスリーのスイーツを食べれたこと!
Pascal Caffetでエクレアとチョコレートを購入して堪能しました。Pascalさんは当時(1989年)最年少でM.O.F.を取ったとか。フランスのトロアが本店ですが、ナンシーにも支店があったので幸運にも買うことが出来ました(なんと日本にもあるそうです。日本ってすごい…)。とても上品なショコラで、特にビター系が美味しかった。でもすごく記憶に残るってほどではないかな。
チョコはベルギーとばかり思っていて、フランスのチョコには全然興味がありませんでしたが、旅行をきっかけにこうやって色々食べてみると面白いですね。私はフランスチョコだったら先日紹介したFressonとあと、Maison du Chocolatが一番好きです。
あと、ナンシーでスーパーに寄って日常の買い物をして帰ったのですが、ベルギーより物価が安かったのが嬉しかったです!ベルギーは、日本でよくある塩鮭100円のサイズが、4~5ユーロしますが、フランスでは半額以下でした。嬉しくなって大きいやつを購入。あと野菜とチーズも買いました。モンドールチーズなんてベルギーで12ユーロだったものが、フランスでは5ユーロ。ご近所さんなのにこんなに物価が違うなんて驚きです。車で行くフランス旅行の帰りはスーパーに寄って帰るのが定番になりそう。今度はクーラーボックスを持っていこうと思います。
<ナンシーの旧市街散歩>
<昼下がりの路地で見つけた美容院。なんだか素敵>
<パステルカラーの家が可愛い路地。外灯も素敵なデザイン>
ナンシー名物のマカロン。これがマカロンの元祖です。素朴で美味しい。10秒くらいレンジでチンするとなお美味しいです。
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