私のチーズ入門23「ユニークな形のラングルチーズ」


最近初めて見るチーズは買わずにはいられない症候群です。近所の小さいスーパーのAOPチーズは全て試し済みなので、ちょっと大きいスーパーのチーズコーナーに行くのが最近の楽しみ!

あとドイツやオランダ、フランスなどの近隣諸国のスーパーもベルギーで売っているチーズとラインナップが違って、とっても面白いです。


本日はフランスのウォッシュタイプのLangres(ラングル)チーズです。

このチーズは先日ドイツに行った時のスーパーで購入しました(ベルギーでも普通に売ってあるんですがね)。180gで4ユーロほど。日本だと2000円位するようです。

<パッケージ>


このチーズの最大の特徴は、表面のオレンジ色のウネウネと、真ん中のフォンティーヌ(fontaine=泉)という窪みです。なんでウネウネになっているか気になって調べましたが、それについての記述は見当たらず。個人的にこのウネウネはちょっと見た目が苦手で(なんか脳みそみたいじゃないですか?)、なんでこうなっているかだいぶ気になるのですが。。

一方、窪みの方はどのサイトを見てもしっかり説明が書いてあります。これはラングルの製法によるもので、通常チーズは熟成期間中に反転させるのですが、中世の時代にこの反転作業を忘れてしまったことから偶然出来たそうです。この窪みの深さから熟成の度合いが分かるチーズです。

色は、ベニノキの色素から出されるアナトー色素由来。これを溶かした塩水でペタペタと触ってあげることによって熟成を進めます。

<結構高さがある、真ん中の窪み分かるかな?>


さて、お味の方は…、

最初に食べたときは何だかピリッとしてちょっと苦手かも…と思ったのですが、10日ほど置いてからもう一度食べてみると、とろりとなってとても食べやすくなりました。苦手だと思ったチーズも熟成期間を変えて食べてみると新しい発見がありますね。

濃厚でクリーミーでウォッシュタイプにしては食べやすいです。ただ匂いが強烈なので熟成させるときはチーズペーパーでくるんで、さらにジップロックをしてから保存するのがオススメです。

<切ったところ>


この写真は1回目に食べたときのもので、まだ芯が残っていてカットもしやすいのですが、熟成が進むとトロトロになってくるのでカットも難しい!ネットには熟成が浅い方が食べやすいと書いてありましたが、私は断然トロトロの方が好きでした。もしかしたら2回目はシャンパンとのマリアージュが功を奏したのかも。このチーズはシャンパンとのマリアージュがオススメの食べ方で、なんと窪みにシャンパンを注いで食べるという方法もあるそうです。面白いですね。

トロトロ、濃厚なラングル、ぜひ挑戦してみてください。



Langres(ラングル)チーズ 

 基本DATA 

  •  タイプ: ウォッシュタイプ 
  •  産地: シャンパーニュ地方、ラングル高原
  •  原料: 牛乳 
  •  表皮: 明るい黄色から赤茶色 
  • 中身: 白から明るいベージュ、柔らかい 
  • 形状: 円筒状、上面にくぼみ  
  • 熟成: 5~6週間
  • MG:最低50%
  •  味: 濃厚でクリーミー、ウニと表現されることも。匂いが強烈


Atlanta Life ~via Belgium~

2015年~2017年はベルギーで。2017年8月よりアメリカはアトランタで生活を始めました。

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