アントワープ唯一の自家醸造ビール「‘t Pakhuis」へ!

最近アントワープがお気に入りの私。

このところ毎月(いや、隔週?)のように遊びに行っています。 元々、アントワープは観光で友人を連れていくことが多く、いつも定番の聖母教会に入って(フランダースの犬の教会)、有名な像やお城を鑑賞して、見飽きたなぁ…とちょっと退屈していたのですが、 最近ベルギー在住の友人と行ったりと、自分で主体的に行くようになり、どんどんアントワープにはまっていきました。

観光ガイドとして行くと、定番スポットに行きがちで、ショッピングやカフェ巡りはしにくいのですが(せっかく海外から来てくれた人に悪いし…)、自分で行くと好きなだけブラブラできて、やっとこさアントワープのもっと魅力的な一面が見えてきました。

アントワープの何がいいって、とにかくオシャレなんです。ベルギーのファッションの中心地。ブリュッセルの高級ブティック街よりも断然充実しています。 ベルギーに進出するときはブリュッセルから、ではなく、アントワープから。我が日本を代表するユニクロもアントワープに進出(そろそろブリュッセルに来るという噂も…)、そして最近は北海道のチョコレートメーカー、ROYCE(ロイズ)まで進出していました。

可愛いセレクトショップ、アンティークショップ、カフェ、レストランも小洒落たところが沢山だし、もちろんオシャレなお店だけでなく、歴史的な建造物や、街中をトラムが走っているノスタルジックな風景、港…、すっかりアントワープに夢中なこの頃です。


前置きがだいぶん長くなってしまいましたが、そんなアントワープで、「‘t Pakhuis(パクフイス)」というかっこいいレストラン兼マイクロブリュワリーに行ってきました。 

戦後のアントワープには約30の醸造所がありましたが、巨大ビールメーカーの登場や、マーケティング手法の変化により、一つ、また一つと醸造所はなくなり、現在は2つのみになってしまいました。その一つがアントワープの地ビールとして有名なDE KONINCK(デ・コーニンク)、そしてもう一つがこの「‘t Pakhuis」です。

アントワープに行くと分かりますが、そこらかしこにDE KONINCKの看板があり、レストランやカフェでは必ずと言っていいほどこの地ビールを飲むことが出来ます。ビールのロゴがアントワープを象徴する「手」のマークですし、地元を宣伝するのに格好なビールだからでしょう(アントワープの由来はhant(手)+ werpen(投げ捨てる)=(h)antwerpen )。


でも今回ご紹介する「‘t Pakhuis」は、DE KONINCK以外のビールも飲みたくなったちょっとマニアの人向け。 アントワープ唯一の自家醸造所で、厳選された材料で、無濾過の、低温殺菌をしない(酵母を生かした)こだわりのビールを造っています。

私たちは今回ディナー目的で訪れましたが、もちろんビールだけでも良いですし、または醸造所ツアーに参加することも可能です。 ビールは、Antwerp Blond、Antwerp Bruin、Den Bangelijkeの3種類。 

最初の2つは、レストランで樽出しのものを飲むことができ、3つ目のDen Bangelijkeはボトルのみ。 Antwerp Blondはアルコール度数5.1%のビールでのどの渇きを潤すのに最適なビールです。ホップの苦味とキレを感じることが出来ますが、2杯目ではちょっと印象が変わって、モルトを感じることが出来ます。

Antwerp Bruinは麦芽を強めに焙煎した焦げ茶色のビール。ベルギーのこのタイプのビールにしてはちょっとアルコール度数が弱めの5.5%です。 スモーキーな香りとともに、チョコレートのようなフレーバーも感じることが出来ます。

そして最後が私が一番気に入ったDen Bangelijke。醸造所でもこのビールをイチオシとして扱っています。9 .5%という高アルコールを感じさせず、フルーティーかつ、フローラルな味が口いっぱいに広がって何とも幸せな気分に。久々の大ヒットと言ってもいいくらい素晴らしいビールでした。

【左がBruin、右がDen Bangelijke】

ちなみに注文した食事もとても美味しかったです。 

<リブステーキ>


 自家醸造をしているので、醸造設備に囲まれた空間で美味しいビールを飲めるのがまた嬉しいところ。 レストランは地下から地上2階まで、とても広々としていてなんと350席もあるそう。

中心にBarを構え、テーブルスペースをぐるりと取り囲むように醸造設備が配置されています。 設備はインテリアを意識した落ち着いた赤褐色の銅製で、店内に統一感を持たせており、全体的に落ち着いた雰囲気。 こういうオシャレな店はスタイリッシュなアントワープの街にも似合いますね。

アントワープの中心地から歩いていける距離なので、ぜひアントワープ唯一の自家醸造ビールを飲みに行ってみてはいかがでしょう?

<店内の様子>


ちなみに私がこの醸造所を知るきっかけになったのが友人のこのブログ。 いつもナイスな情報を届けてもらい、おかげで私のベルギー生活が楽しくなっています。 

Atlanta Life ~via Belgium~

2015年~2017年はベルギーで。2017年8月よりアメリカはアトランタで生活を始めました。

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