ベルギーOL 生活、もうすぐ5ヶ月目突入!

ベルギーOL生活も、もうすぐ5か月目突入。驚くほどの時の流れの速さです。

まもなく3月、だんだんと日が長くなってきました。朝は7時半くらいに家を出てますが、前は真っ暗だったのが今ではほんのり明るくて、春の訪れを感じ、たったそれだけなのにもう嬉しくて嬉しくて。だいぶ冬季うつも解消です。職場でも、空が明るくなってきたね、とか、春が来るね、という話題が多くなってきました。

日本はよく四季の国と言いますが、ベルギーで生活して、初めてこんなにも春の喜びを感じました。今まで新芽を見ただけで頬が緩むなんて経験はなかったなぁ…。

さて、ではいまの気持ちを忘れないように恒例の所感を。だいぶ仕事にも慣れてきました。


 • いろいろ分かってないけど何とかやっていけるもんだな

自分の英語力の低さに悲しくなる毎日ですが、驚くことに何とかこれでも仕事をやっていけています(多分)。私の仕事は、私がイニシアティブを取らないと進められない案件が多いのだけど、こんな私でも進めていけているのはなんでだろうと考えてみました。 おそらく、私たちはグレーな部分があってもそれを言語以外の情報(想像力だったり、雰囲気だったり)で結構収集をしているのかなと。 あともう一つが誠意。言葉でうまく伝えられなくても、誠意をもって、丁寧に、迅速に対応することで、沢山の分からない部分をカバーしている。みんなからすると、もしかしたら私はトンチンカンなことをしているかもしれませんが、「コイツはよく分からないことを言っているけど、頑張ってるから協力してやるか」と思って協力してもらって結構いろんなことが進んでいっているのかも。

いま思うのは、もう一度日本で働いてみたい、ということ。自分の母国語でほぼ100%理解できる環境ってどんなだったっけ、と。 今の経験があるからこそ、将来、前よりもいい仕事が出来る気がしてるのですが、きっとたくさんの逆カルチャーショックがあるんだろうなぁ。




 • いろんなことがSlow!

仕事柄、人から情報を集めてまとめることが多いのですが、皆さんとてもゆっくり!これはきっとヨーロッパでは普通のことなんだろうけど、日本人の私にはちょっとしたストレスです(笑) 例えば依頼をしても、まずすぐに返事がないことはよくあることだし、締め切りを設けても期限内に送ってくれなかったり。 誰も悪気はなくて、このスピード感が普通なんだろうけど、私からしたら、とにかく色んなことがゆっくり、ゆっくり。でもこれで世界は回っていってるんだよなぁ。 なんだか自分がとってもせっかちな人間になった気分です。もっとガンガン、スピーディーに色んなことを進めていきたいのにもどかしいなぁ。こんな時に、日本に、とあるデータを依頼したら、日本時間の夜の12時だというのに、速攻で返事がきました。ベルギーでは軽く2-3日塩漬けにされるはず。 助かったのですが、それはそれで夜の12時に返信してもらうような内容でもなかったんだけどなぁ、申し訳なかったなぁと思ったり…(苦笑) 




• 初めての在宅勤務

先日、夫が出張で不在だったため、初めての在宅勤務をしました。 会社には公共交通機関で行けなくもないのですが、それだと往復約4時間もかかります(車だと往復1時間)。 私みたいなひよっこが、こんなつまらない理由で在宅勤務を申請していいものだろうかと思ったけど、あっさりOK。この柔軟性とてもありがたいです。 日本もこのくらい柔軟性を持ったら、働くお母さんもお父さんももっと生きやすいだろうなぁ… もっとも、ベルギーでは電気屋さんや水道工事の人が、○日の9時から17時の間に来ますなんてことはしょっちゅうなので、ずっと家で待機しとかないといけない。 在宅勤務を許可してもらわないと家のインフラが壊滅的なことになってしまうのですが。。




女性も大活躍!

こちらで働いていると、ほんとに女性が多いことに驚きます。経営陣は約半分が女性。私の部署も女性マネージャーが半数です。夫の部署に至っては社員の7割が女性で、常に2,3人産休中/育休中の人がいます。

日本で働いているときは女性の管理職はほとんどおらず、入社時は男女半々で入ってくるのに、気付いたら男性比率が高くなっている。会社に女性は多いのだけれど、ほとんどが若い女性というのが現実。結婚や出産を機に辞めてしまう人が多いからです。

最初は、ベルギーの会社で女性の数が多くても、彼女たちがどういうポジションについているか知りませんでしたが、最近要職についている女性が多いと分かってきて、同じ女性としてとても喜ばしく思っています。やはり、労働時間が短く、かつフレックスなので家庭と仕事を両立しやすいんですね。 日本も待機児童をなくす前に、企業体質を見直して、もっとみんなが働きやすい環境にしたら女性の就業率がアップするんじゃないかなぁ。待機児童問題は超えるべきハードルが多いみたいだし。




ランチタイムから考察する風習の違い

ベルギーの一組織で働いてみて、ドライで、成熟し、個が独立した文化に感じます。 例えば、ランチの時は仲良しグループで食べるという感じではなく、同じ部署のみんなでぞろぞろと行くといった感じ。老若男女、マネージャー、平社員、色々入り混じっています。最初は、なんて皆さん部署内で仲がいいんだ!と驚いていましたが、別に仲良しという訳ではなく、ただ独立した個人同士が同じ空間にいるというイメージ。こういう人との付き合い方、さらっとしていていいなぁ。

一方日本では、「ランチ仲間」なるものがあり、同期の仲のいい子で集まって食べていました。ウエットな感じですね。または一人でデスクでPCを見ながら食べるか(こんなことベルギーでやったら鬱と思われちゃうかも)。でも日本の場合は、日本人の習性的なものも要因だと思うんですが、一方、長時間労働かつ、まじめに働いているので、せめて昼休みくらいリラックスしたいというのもあるかもしれません。皆さんお疲れなんですね。

ヨーロッパでは日本よりリラックスして働いているので、ランチタイムも仕事の延長でも大して疲れないのかもしれません。 




本当に色んな人がいる

日本で働いていてもそうですが、いまの会社には実に色んなタイプの人間がいるなぁと思います。国籍も様々だし、主張も強いので、どうしてもこっちの方が日本よりもキャラの濃い人が多い。色んな人がいて当然なのだけど、理解できないこともしばしば。かつ、日本と比べて、とてもダイレクトに言われるので、婉曲的な日本社会で生きてきた私にはちょっと刺激が強く、結構なダメージをくらってしまうこともあります。どう考えても相手がおかしい、でもどうやったらそれをアサーティブに伝えることが出来るんだろう。

こんなつまらないことに時間をかけるなんてもったいない!と思いつつも、いやいや、これは訓練だ、こんな簡単なことで分かり合えなくてどうする、頑張って歩み寄らねばと思ったり(まぁ私は歩み寄ってるんですが)。でも言葉の問題もあるし、とーっても難しいです。分かってくれる人はいるのでいいんですが、私が初めてこっちで経験した、納得のいかない出来事でした。 これが海外で働くということかぁ、日本で働くのとは違った苦労があるんだなぁとしみじみ。私としてはただただ、笑顔で気持ちよく働きたいだけなのだけなんだけどなぁ。



扱う案件も少しずつ複雑になり、人間関係も少しずつ複雑になってきた今日この頃。

自分の考えをいかにキチンと伝えるかが最近の課題になってきました。


写真は週末の市庁舎です。夕方に撮った写真ですが、だいぶ明るくなってきました。

Atlanta Life ~via Belgium~

2015年~2017年はベルギーで。2017年8月よりアメリカはアトランタで生活を始めました。

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