ビールの季節到来。Kerkom醸造所のテラスで乾杯!
先週末Kerkom(ケルコム)醸造所に行ってきました。
<醸造所正面>
私のお気に入りのビール「BINK」シリーズを造っている醸造所です。我が家からは車で1時間弱、ブリュッセルとリエージュの間に位置する、Sint Truidenという街に醸造所はあります。
HPに、毎週土曜日の15時から予約不要の醸造所ツアーを行っていると記載があったので行ってみると、なんとツアーはオランダ語のみとのこと。確かにHPには英語ツアーとは書いてなかったけど、英語で書いてあったら英語と思っちゃいますよね…
うーん、と迷いましたが、値段は3.5€(試飲付き)で、ツアーの所要時間も30分程度とのことだったので参加してみることに。オランダ語圏の会社に勤めているのに、恥ずかしながらオランダ語はさーっぱり分からなくて、でもビールツアーは慣れたもんなので、どういうことを話しているかは大体想像がつきました(笑)
職業ガイドによって、昔の醸造室で説明が行われ(おそらくビールの基本的な話)、その後ちらりと現在の醸造所(2つ隣の部屋)も見せてもらうことが出来ます。
<昔の醸造スペース>
30分のツアー終了後は醸造所併設カフェのテラス席でビールタイム。
最近のベルギーはとっても天気がいいのでテラスでのビールが気持ちがいい。 夫と330CC の「BINK Blond」と「BINK Bruin」の樽出しをそれぞれもらって、いそいそとテラスへ。両者とも度数は5.5%ほどと、とても飲みやすいビールです。ブロンドの方はラガーとセッションIPAの中間のような感じで、ビターでホップが効いているけれど軽く飲みやすいビール、一方ブルーンの方はモルトの甘味が感じられ、コーヒーのような香りがするビール。
<左Blond、右Bruin>
ひとしきりビールを飲んで辺りを見渡すと、テラス席の陽の当たっている部分は満席!ご近所さん風の人たちだけでなく、自転車愛好家たちもここに立ち寄り、サイクリングの途中でビールを飲んでいました。ケルコム醸造所付近は、比較的平坦で多くのサイクリングコースが存在します。
また、この地域はベルギー屈指の果樹農園地方だそうで、果樹園の花が満開になる5月には多くの地元の人や観光客で賑わうそうです。 その時期にもぜひ行ってみたいですね。
<テラスでビールを飲む人達>
<中はガラガラ>
そして、今回ケルコム醸造所について初めて知ったことが。それは、彼らが「Reuss」というランビック(自然発酵ビール)も造っているということ。 ランビックは他の醸造所(3 Fonteinen, Girardin, Boon)から買っていて、それをBINK BLONDとブレンドしているので(ランビック8:BINK2)、正確に言うと、ランビックブレンダ―の側面もある醸造所、ということです。度数は低く5.8%。このビールは、1878年に同醸造所で最初に醸造されたビールから名前を取っているそうです。実はかなり老舗の醸造所だったんですね。 ちなみにかつては苦労が多かったそうで、現在の体制になったのは結構最近の1988年から。第一次大戦時にはドイツ軍に占領され醸造出来ず、第二次大戦後は大手ラガーに押されて廃業にまで追い込まれたとか。
きっとこのランビックブレンドビールは特別な思いが込められているんでしょうね。
1本買って帰ってきたので、飲むのが楽しみです。
<Reussは一番左>
Kerkom醸造所
住所:Naamsesteenweg 469, 3800 Sint-Truiden
HP:http://www.brouwerijkerkom.be/nl
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