スタブロのカーニバルで大はしゃぎ!
ベルギーは先月に引き続きカーニバルの季節です。今年はStavelot(スタブロ)のカーニバルに行ってきました。去年はBinche(バンシュ)とか、Aalst(アールスト)のカーニバルに行きましたが、今年は行ったことがないスタブロのカーニバルへ。
※去年の記事はこちら⇒アールストのカーニバル バンシュのカーニバル
いたずら好きの"BlanMoussi(ブランムーシ:フランス語で白装束という意味)" が観客に大いにいたずらをしてくるカーニバルです。
<スタブロの街のいろんなところに飾ってあるブランムーシの人形>
スタブロはベルギー南東方向に位置するアルデンヌの街で、リエージュのちょっと先、マルメディやスパの街のご近所です。(スパの記事はこちら)
この辺りは低地のブリュッセルと違って山があり高低差が激しい。車でドライブしていてもジェットコースター気分を味わえます。 アルデンヌの素敵な自然を楽しみながら1時間半のドライブでスタブロに到着!
とりあえずカーナビには街の中心地をセットしてましたがカーニバルのため、途中から車両通行止めになっているので適当に路上駐車。人の波に乗って歩くこと約20分、賑やかな雰囲気になってきたら到着です。
スタブロのカーニバルでは、街の老若男女がいろんなグループに別れ、グループごとにマーチングが行われます。各グループいろんなコンセプトで衣装やメイクにも気合が入っていて見ていてとっても面白い!ダンスと吹奏楽バンドが交代でパフォーマンスをします。
<魔女モチーフの仮装とダンス>
<主題は不明だったけど人数が多くて迫力があったグループ>
ここまではアールストのカーニバルに似ていますが、スタブロの見せ場はなんと言っても最後のブランムーシの行進。こちらがそのブランむーしです。
<この表情のないお面が何とも言えない雰囲気を醸し出しています>
そもそもこのカーニバルは…中世末期に、カーニバル(断食期間が始まる直前の四旬節の祭り)に興じるのを禁止された可哀想な修道僧に代わって村人たちが白い衣装と赤い鼻の面をつけてパレードを繰り広げたのが起源。とても歴史のあるお祭りで1706年にはすでに記録が残っているそう。でも別の資料によると、最も古い記録で約500年前から行われていたとか。歴史あるカーニバルなんですね。
ブランムーシが魚の燻製を釣り竿のようなものにぶら下げて近づけてきたり、紙吹雪を投げてきたり、豚の膀胱(!)で出来た風船で叩いてきたり、とにかくいたずら好き!
ちなみに動物の膀胱は、耐水性を持たせやすく、もともと袋としての形状を持っていることから昔から水筒として利用されてきたそう。また、ラグビーやサッカーは昔は豚の膀胱を膨らませたものをボールとしていたとか…
<釣り竿にはニシンの燻製が>
<おばあちゃんの背中にこっそり紙吹雪をいれるいたずら>
<観客を豚の膀胱でバシバシ叩く(痛くはないです)>
<豚の膀胱アップ>
私たちはちょっと遠くから見ていたのですが、容赦なく近づいてきて沢山のいたずらをされました。豚の膀胱で叩かれる経験なんて最初で最後だろうな… 祭りの終盤には、トン単位の紙吹雪を積んだトラックがやってきて、ホースでそれを観客に噴射します。おかげで体中紙吹雪だらけ! でも今までで一番楽しいカーニバルでした。
<トラックでホースから大量の紙吹雪がまかれます>
<紙吹雪を浴びる人達>
私たちも嫌っていうほど紙吹雪を浴びました。ちゃんと払ったつもりが、家に着いてからもいろんなとこから出てきたり。長く楽しませてくれるカーニバルです。
Stavelotのカーニバル
- 入場料 4€
- 駐車場情報 街に近づくと通行止めになっているので、その付近に適当に路上駐車します(私たちは13時40分くらいに着きましたが停めるスペースは結構ありました)
- 行進開始 14時
- ブランムーシ登場 16時
- トイレ 仮設トイレが何箇所かあります
<おまけ>
小さなブランムーシもいました
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