オススメ!アイスランドの絶景スポット3選
今回は、私のアイスランドで気に入った場所をご紹介。
でも私たちはアイスランドNo.1の観光地、ブルーラグーン(超巨大な温かい野外海水プール)に行っていないので、万人受けするかは分かりませんが…。いや、ブルーラグーン、行っても良かったんですが、何せ高いし(一人約6000円)、事前に予約しないといけないから予約時間に拘束されてしまうし、温泉じゃないし(地熱発電で出たお湯)、日本人にはぬるいし、天気がコロコロ変わるアイスランドで露天風呂(プール)は不安だし、そして何より私は温泉が苦手で…という諸々の理由でパス。ほんとはサクッと行けたら良かったんですが負け惜しみです(笑)でも、ブルーラグーンに行かなくてもアイスランドを十分満喫できました。
さて、お気に入り第1位は、エルドフロイン(Eldfraun)という苔地帯。一面苔が広がる異空間です。柔らかそうなモコモコの苔が溶岩台地を565平方キロメートルに渡って覆っています(ちなみに溶岩台地はアイスランドの面積の約8割を占めるそう)。
まさに苔の迷宮!永遠に続きそうな苔地帯をドライブしていると、まるで別の惑星に来たような気分に。宮崎駿と言うより、何だか手塚治虫のちょっとコアな短編SF漫画に出てきそう。色んな形をした溶岩に苔がびっしりと張り付いて、緑の奇岩がずっと続いています。
<遠くから>
<ちょっと近くから>
私はここが一番気に入って、夜と朝2回も行きました。光の当たり方によって表情を変えるので、夢中で写真を撮ってしまいます。 メインの道路(90km制限)の脇に砂利の側道がいくつかあるので、そこに入っての写真撮影も可能。また、観光客用に一部苔の中を歩けるようになっているスポットも作られているので、そこに行くと苔世界の内部に入り込めます。
<奥の方に見えるのが見学可能なスペース。ロープが張ってあります>
苔はこういう状態になるまでかなり長い年月を要するそうなので、踏んで傷付けないように気を付けなければいけません。あまりにも広大なので、観光客用の場所以外は進入禁止のロープなどは張ってありませんが(それに自然保護は常識だと思う)、なんと苔の中に入り込んでウエディングフォトの撮影をしている中国人のグループが。。唖然とすると同時にとても悲しい気持になってしまいました。この中国人達のウエディングフォトは他の場所でも何組か見たので、これを斡旋している会社が、いつもお決まりのスポットで撮影しているんでしょう。一度きりの観光写真じゃなくて日常的に撮影しているんだなと思うと苔のことが心配になってしまいました。この素敵な風景がずっと守られるといいのですが。。
<苔をマクロレンズで>
次はヨークルサウルロンの氷河湖。私たちの行程の中では最も東に位置します。
ここは私が2番目に気に入ったスポット。ちょうど行った時間帯が青空で、氷が青い空にくっきりと映えてとてもキレイでした。雪山に囲まれた湖には大小様々な形の氷がぷかぷか浮いていて、幻想的な雰囲気。また、すぐ近くには黒い砂のビーチがあって(火山の影響)、そこには沢山の流氷が打ち上げられていました。黒い砂浜だけでも珍しいのに、そこにキラキラと光る流氷が転がっているのもまた珍しい光景。
<氷河>
<水面に空が反射>
<ブラックサンドと打ち上げられた流氷>
さて3つ目は、地の果て感満載のKrysuvikという場所。
首都のレイキャビクから車で1時間以内で行けるので、行きやすいです。ここへのドライブが特に楽しくて。ほんとに別の惑星みたいな光景が両側にずっと広がっていて、その間のくねくねの1本道をひた走ります。上述の苔地帯にもちょっと雰囲気は似ているのですが、ここの方が山なのでさらに荒涼としていて、起伏があるので変化に富む感じ。
目的地の Krysuvikは地熱地帯で、硫黄の匂いが漂い、地面からモクモクと蒸気が上がっているのですぐに分かります。卵を持ってくれば良かったなぁと後悔しつつ(地熱で茹で卵を作ってみたかった!)、車を停めて散策スタート。スタート地点は地熱が活発なところが多く、地面からポコポコとお湯が沸き出していたり、温泉成分で地面が粘土のようになっていて滑りやすく危ないので、散策コースに沿って道が舗装されロープが張られています。
<湯気が出ている部分は粘土質になっています>
地熱が活発なポイントを過ぎたら後は気の赴くままに散策。遠くに見える湯気に誘われてついつい歩を進めてしまいます。どんな絶景が待ってるんだろうと、あとちょっと、あとちょっとと、どんどん山の上に登ってしまいます。あんまり行くと降りるのが大変なので、ある程度のところでストップしましたが、土から湯気が出ている様子は不思議で触りたくなってしまいます。湯気は100度くらいだそうなので、触ったら火傷してしまうので我慢、我慢。ここでは思いがけず1時間ほどハイキングをして、すっかり靴がドロドロになってしまいました。
<この湯気に誘われてついつい歩を進めてしまう>
2つ目の氷河湖は定番の観光地ですが、苔地帯と地熱地帯はそんなにメジャーではないと思います。でもとってもオススメですので、アイスランドに行かれる方はぜひぜひ行ってみてください。
アイスランドは、目的地に着くまでのドライブも非常に面白いので、道中も楽しめること間違いなしです。
<おまけ>
アイスランドにある地熱パイプ。これでお湯を各家庭に運びます。
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