レイキャビクの夜とアイスランドのB級グルメ
アイスランドの大自然を満喫したあとは首都のレイキャビクに戻って久々の都会ライフ。
アイスランドは人が住める部分が限られているため、人口の3分の2がレイキャビクに集中しているのですが、それでも広々としていて余裕を感じます。 治安もいいし、遅くまで明るいので、着いたのは夜でしたが早速街歩き開始。土産物屋は21時まで開いてるところもあります。家はパステルカラーのカラフルな色が多く、これは市民が明るい気持ちになるためだとか。冬は真っ暗ですもんね。また、街には至るところに壁画が描いてあり、とてもアーティスティックな雰囲気。ブリュッセルのコミックアートとはまた一味違って、近代アートのようなテイストの絵が多かったです。
<教会の屋上から撮ったレイキャビックの街>
<こういう壁画が多い。もうちょっと明るい絵を描けばいいのにと思ってしまう>
さて、そんなレイキャビクではアイスランドに来て初の(なんと4日目にして)外食です!いままでの行程で2回分、朝食が宿に含まれていたので、それ以外8食分もベルギーから持ってきていた食料で賄いました(笑)。半分くらいは節約のためもあるのですが、アイスランドの郊外をドライブしてるとお店なんかほとんどないんです。見るのは果てしない大地と羊くらい。だから、必然的に外食は難しい。でも大自然の中で食べたら、何でも美味しく感じてしまいます。
ちょっと脱線してしまいましたが、初の外食について。外食と言っても、実は食べたのはホットドッグ。意外ですが、ホットドッグはアイスランドの国民食で、至るところで売っています。ホットドッグなんてどこでも同じでしょ、と最初は興味もなく、食べるつもりもなかったのですが、ちょうど食料が切れ、小腹が空いたタイミングで、ホットドッグが目の前にあったのでトライしてみることにしたのでした。
何の期待もしてなかったのですが、驚くことにこれがとても美味しくてハマってしまいました。小さなサイズなので女性でも軽くペロリといけてしまい、私は後半2日間で4回もホットドッグを食べてしまいました。アイスランドのホットドッグの特徴は、甘いブラウンソースと、あっさりしたマヨネーズ、オニオン、フライドオニオンが入っているのがポイント。店員さんにトッピングを聞かれたら、ぜひ「全部」と言いましょう。あと、これはお店によって違うのですが、N1というメジャーなガソリンスタンドのホットドッグは、パンをパニーニのように潰し焼きしてくれ、それがとても気に入りました。温かいし、ちょっとクリスピーになるし、それにぺしゃっとなっているので食べやすい。アイスランドに行かれる人がいたら、ぜひホットドッグだからとバカにせず食べてみて下さい。
<ぺしゃんこのN1のホットドッグ>
ということでレイキャビク初日の夕食はホットドッグを食べ、その後はビールを飲みに行きました。アイスランドは、過去デンマークに征服されていた時代があり、ビールは制服国の飲み物として1989年まで禁止されていたそう(デンマークはビール大国なのです)。
そして、現在でも政府はアルコールを摂取すると、国民がアルコール中毒になるとし、スーパーには2.25%以上のアルコール飲料は売っていません。よってスーパーで売っているビールは全て2.25%。試しに買って飲んでみましたが、濃いベルギービールに慣れ親しんでいる私としてはただの麦炭酸飲料にしか感じられず、美味しさは分かりませんでした…。
<スーパーのビール。よく見ると2.25%と書いてあります>
でも最近は若者の間でクラフトビールも流行っているそうで、 街では普通のビールを飲むことが出来るので、有名なビアバーに行ってきました。1軒目はミッケラーという世界的に有名なデンマークのビアバー(本家に行ったときのブログはこちら)。
久々の(?)ビールに意気揚々と注文したのですが、ものすごく高い!20clでなんとお値段約1200円。ベルギーだったらこんなの2€です。ということで大事に大事に頂きました。しかも飲んでから気付いたのですが、ベルギーの醸造所のものでした。だから美味しかったのか。 せっかくなのでアイスランドのビールも飲んでみようと、2軒目はアイスランドビールのテイスティングセットを出す、Microbarというビアバーへ。色々なスタイルのビールを選んでみましたが、正直どれも、うーん…って感じで…。やっぱり私はベルギービールが好きなんだなと再認識。
<Microバーでのテイスティングセット>
ビアバーを出たのは夜の23時くらいでしたが、まだ薄ら明るく、明るいだけで人間嬉しい気持になるのだなと思いながらホテルへの帰路につきました。
5泊6日のアイスランド旅行もこれにて終了。
最後に1冊、飛行機の中で読んだ本を紹介します。北欧神話のアイスランド編抜粋でお値段108円。さくっと読めてしまうのでオススメです。神話とか昔話って、なんだかその国の根幹というかベースとなる部分が見える気がするんですよね。大事にしているものだったり、とても身近なものだったり。アイスランドのお話には、岩の妖精や、アザラシなどが出てきます。
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