お花のペイントの村、ザリピエへ

南ポーランド最終日はZalipie(ザリピエ)という村へ。飛行機が早い時間だったので、観光の時間を確保するためにこの日は朝4時起き。夫に運転を頑張ってもらい、ヴロツワフから400キロ、約4時間かけてザリピエに到着しました。

アウシュビッツも行ってしまったので、ザリピエは今回行かないと二度と来れない気がして頑張ったのですが、さすがにちょっとハードでした(苦笑)。 クラクフ空港の近くに、 ヴェリチカ岩塩坑というのがあって、それとかなり迷ったのですが、ネットで可愛い写真の数々を見てザリピエに軍配が上がりました。クラクフからの1DAYトリップにもオススメです。私たちはヴロツワフからだったのでさすがに遠すぎました(笑)。


さて、そんなザリピエ村、フラワーペインティングで有名な村なんです。近くになってくると少しずつ装飾された十字架や鳥小屋などが増えてきて、テンションも上がってきます。

<鳥小屋>


村に入ると、ペイントが施された家や井戸などがポツポツと。村の中心に近づくにつれどんどん増えてきます。鮮やかな色の花柄が多いのですが、たまにツートンカラーのタイプもあったり。個人の家だけでなく、公民館や、幼稚園、消防署、教会までも花のペイントで装飾されていました。私が写真を撮りたいなぁとそわそわしていると、みんなおいでおいでと快く写真を撮らせてくれました。一軒、民家の中にも入らせてもらったのですが、なんと外側だけでなく、家の内部や天井まで装飾されていました。家の内部が見れる博物館もあるので、ぜひそこにも行ってみてください。


<消防署までお花のペイント>


<教会の内部もペイント>


<家の内部も至る所にペイントが>




なぜこんなに可愛いペイントが施されているかというと、昔ザリピエ村の家には煙突がなく、寒い冬に暖炉を使うと壁が煤で汚くなってしまっていたそう。そのため、汚れた壁を隠すためにペイントを始めたとか。ペイントは主婦の仕事で、農作業の閑散期に行われ、初期の頃は牛の尻尾などを使って描かれました。

とても素敵な風習ですよね。まだまだ観光客は少ない小さな素朴な村です。機会があったらぜひ行ってみてください。

Atlanta Life ~via Belgium~

2015年~2017年はベルギーで。2017年8月よりアメリカはアトランタで生活を始めました。

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