パカヤ火山へ!

グアテマラで過ごす最後の日曜日は、パカヤ火山に登ってきました。近場はほぼ全て行き尽くしてしまったので、この日は何をしようかとずーっと考えていて、ちょっとハードルが高くて不安もあったのですが、登山することにしました。他の中米の国同様、グアテマラにはとても多くの火山があり、そのうちのいくつかは活火山で、地震も頻繁に起きています。1番大きな火山はフエゴ(火という意味)という山で、私が滞在中も大きな噴火が二回ありました。地元の人にとっては日常茶飯事みたいです(私たちの桜島のような存在でしょうか?)。

<宿から撮った噴火の様子。手前がアグア火山、奥の噴火しているのがフエゴ火山>


今回登ったパカヤも活火山ですが、とても小さな火山なので問題ないし、日帰りで簡単に行くことが出来ます。

シャトルバスは朝8時と昼の2時の2本。私は夕日を見たかったので午後のバスを予約。予約をすると、宿まで迎えにきてくれるシステムになっているのですが、それが来てくれたのはなんと1時間10分後の15:10!もう来ないんじゃないかと心配になって何度もバスを予約した会社に電話したのですが、毎度「あと2分で来るから」としか言わない。諦めかけた頃にやっと迎えに来てくれました。ほっ。


パカヤ火山はアンティグアから車で南東に1時間半程のところにあります。登りながらアグア山や、フエゴ山、アカテナンゴ山を見ることが出来るし、運が良ければ噴火も見ることが出来ます。

車で途中まで登ったらいよいよ登山開始!登山口にいるガイドさんと、一緒にバスに乗ってきた計15人で登ります。ほとんどがヨーロッパからの若者で、あと大きなアメリカ人のカップル、そしてアジア人は私一人。一人の私を気付かってか、色んな人が声をかけて一緒に登ってくれました。イタリア人、オーストリア人、ルーマニア人と登りましたが、皆さんトラベラーで日本にも行ったことがあり、私もそれぞれの国に行ったことがあったので、おかげで会話が弾みます。興味深かったのが、みんな一緒に来ている友達やパートナーと登るという訳ではなく、自分のペースで登ったり、私と話したり。ヨーロッパ人って個人主義だなぁと感じました。日本だったらこういうことってまず起きなそう。


あともう一つ面白かったのが、馬の誘惑。登山開始のスポットから、馬を連れた現地の人がずーっと誘惑してくるんです。私は一人のアジア人女子だから格好の餌食。側にぴったりと付かれて、「馬に乗らない?安くするよ、こんなにしんどいのがずっと続くんだよ…あの山の奥まで行くんだよ…」という調子でずっと耳元で囁いてきます。まさに悪魔の囁き。もう永遠と続くんじゃないか、そんなことなら馬に乗ろうか…と葛藤しつつ、律儀に、「要らない、自分で登りたい」と返事をします。どうやらこれ、内容によらず返事をしたらこいつは行けるんじゃないかとマークされ続けるみたいですね。私にぴったりと狙いを定めて、かれこれ30分くらいは一緒に登ったと思います。

しかも最初の方は火山灰のようなさらさらとした土を登っていくので、1歩登っては0.3歩くらいずり下がり、といった調子でなかなか登れないし、すごく疲れて音を上げそうになる。さらに横を馬が歩いているもんだから火山灰が舞い上がってこれまた大変。体中灰で真っ黒になるし、鼻水も真っ黒のが出てくるし散々でした。そうこうしてたら、馬ビジネスにも身を引く分岐点があるみたいで、途中で下山していきました。あとで後悔しても知らないからね、なんて捨て台詞を言われたんですが、よくよく考えてみたらほんとにお金を持っていなかったので、そもそも乗れなかったなぁ(20ドルでした)。でも何はともあれ、しんどかったけど、山は自分の足で登るに限ります。途中途中で眼前に広がる素晴らしい景色に何度も感動して止まって深呼吸して、写真を撮ったり、一緒に登っているイタリア人のジョゼッペと綺麗だねって会話をしたり、こういうのって馬に乗ってたらなかなか出来ません。

私たちのグループでは、馬に乗ったのは大きなアメリカ人だけでしたが、地元の人の収入が入って良かったのと同時に、彼女がすごく肥満だったのでちょっと馬が可哀そうでした(実際、馬は相当ばてていて、私よりも登るのが遅かった)。


<登山の様子>

<1歩進んではちょっと下がり、、とても登りにくい!>

<馬に乗った女性。馬という選択肢があって良かったと思いました。こんな馬が私の横にもぴったりとずっとくっついて、悪魔の誘惑をしばらく聞いていました>

<こんな景色を見ながらずっと登ります>

<ここがゴール。山頂は噴火するので近づけません>



ゴールしたら、地面が熱くなっているポイントでマシュマロを焼いてみんなで一休み。この何でもないマシュマロが最高に美味しかった!


中米といえば火山。火山はグアテマラのアイデンティティを形成する重要な一要素です。疲れて、火山灰で真っ黒になっちゃったけど、絶対行く価値あり。しんどい上り坂を登りながら、グアテマラでの滞在を振り返って、次は絶対夫を連れて来ようと決心しました。


Adios,Guatemala! Hasta la vista!!

<綺麗な雲海が見れました>

<運よく噴火の瞬間も見れてラッキー!>


<ずっと後ろをついてきたワンコ>


Atlanta Life ~via Belgium~

2015年~2017年はベルギーで。2017年8月よりアメリカはアトランタで生活を始めました。

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