Loterbol(ローテルボー)醸造所@Diest 「田舎でこだわりビール発見」

先週末に最後に訪問した醸造所はこちら、Loterbol(ローテルボー)醸造所です。
<店の入り口>


ここは毎月月初の土曜日しか空いていないので、今回を逃すと次は1ヵ月後。いろんなタイミングを逃すとずっと先になってしまうような気もしたので「エイヤ」で行ってきました。

またアウトベーセル醸造所でビールのプロとの素晴らしい出会いもあったので一緒に訪問することに。車中ではいろんな興味深いビールの話を聞くことが出来、あっという間に到着しました。

場所はブリュッセルからルーバンを通り越して更に西へ、ディーストという町にあり、車では約1時間。月一のオープンということで、カフェには座りきれないほどの人たちでごった返していました。地元の人やごっついカメラでビールの写真を撮っているマニア風な人などなどみなさんここのビールが大好きな感じが伝わってきます。座る場所がなかったのでカウンターへ。私たちもさっそくビールを注文しました。メニューはあるかと聞いたところ、ないとのことだったので、売れ筋Top3をもらいました。


左からローテルボーの瓶(アルコール度数8%)、樽出し、Sint Janの瓶(アルコール度数10%)です。この頃になるともうメモも取ってなかったのでとにかく美味しかったことしか覚えていない…。特に美味しかったのはSint Jan。高アルコールを感じさせないエレガントな甘さが良かったです。

そして今日の目的は醸造所見学だったのですが、一向に見学が始まる様子がありません。おかしく思ってカウンターのお兄さんに聞いてみると「あと2.3分で始まるよ」とのこと。ビールを飲みながら2,3分待ってみますが始まる気配なし。10分ほどしてからもう一度聞いてみるともう始まったよ、と。お客さんが誰も動いていないから気付きませんでした。醸造所見学目的の人はほとんどいないようです。

急いで店の奥の醸造所に行くと先客が2名、オランダ語で説明を受けていました。「英語がいい」と伝えると「じゃあこの後説明してやる」ということで、設備を眺めながら待つこと数分。恰幅のいいおじさんが英語は苦手と言いつつもちゃんと説明してくれました。

醸造所はとてもこじんまりしており手作り感満載。1工程ずつの設備はそれぞれ1~2台といったところでした。1階にモルトを粉砕する機械や、様々なタンク(ガスタンク、ウォータタンクと記載あり)がありました。2階には可愛らしい赤いタイルがあしらわれた煮沸釜が。今までメタリックなものしか見たことがなかったのでとても珍しかったです。他にも濾過をする機械(これもまたレトロ)もありました。

煮沸したりホップを添加する窯次はご自慢の倉庫へ。もはやアンティークのビールを運ぶ荷車や、瓶詰め機が置いてありました。奥の方には最近海から引き揚げたというボロボロの荷車が。今からこれをキレイにするんだと嬉しそうに話していました。何度も「これは趣味だ」とおっしゃっていましたが、ビール関連のアンティーク収集だけでなく、ビール造りの方ももはや趣味の領域だなという感じです。本当にビールが大好きで楽しんでやっているというのが伝わっています。
倉庫最後は瓶詰めの工程です。倉庫に置いてあるアンティークの瓶詰めはさすがに使わず、かなり小規模ですが新しい機械を使っていました。ここも醸造所というか倉庫といった感じ。過剰な投資を行わず、自分たちのペースで、自分たちのこだわりのビールを必要な量だけ造ります。
瓶詰め機私ならもうちょっと利益を追求してしまいそうですが(特にカフェなんて設備が揃っているのに月1オープンなんてもったいない…)、こういうゆったりとした製造も昔ながらのベルギービールって感じでいいなぁと思いました。帰りにはローテルボーとSint Janの瓶を1本ずつ買って帰りました。かなりのレアビール。飲むのがすごく楽しみです。

 【Brouwerij Loterbol(ローテルボー醸造所)】

住所:Michel Theysstraat 58a, 3290 Diest

訪問予約:不要時間:毎月月初の土曜日16:00~深夜

HP: http://www.loterbol.be/

ちなみにロゴはこちらです↑


Atlanta Life ~via Belgium~

2015年~2017年はベルギーで。2017年8月よりアメリカはアトランタで生活を始めました。

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