マルタ旅行 2016.01 色々観光

マルタに3泊し、ブリュッセルに戻ってきました。あんなに苦労して行ったマルタも直行便で3時間でベルギーに戻れるので楽ちん。マルタ航空があるのでまた行きたいなぁ。(片道100€でした)さて、マルタで印象に残ったことを記しておきます。


<ネコについて>

何が一番楽しかったというと「ネコ」です!マルタには人口の倍以上のネコがいてその数推定70万匹。どうやって数えたか気になりますが。1匹ネコを見つけるとたいてい近くに2,3匹います。ネコがマルタの風景の中でくつろいでいる姿はほんとうにこっちまでのほほんとした気持ちになって癒されました。船の中、船の下、車の上、道端…、ほんとうにいろんなところに出現します。

<上:車の上にまるまって、あったかそう>

<下:このネコはこの夫婦が何かくれないかしばらく見張ってました>

<上:マルタのネコは人懐っこくて逃げません>

<下:この釣り人のおじさんんは釣竿をネコの方に振り上げて釣った魚をあげてました>


総数の1万分の1(70匹)も見つけられませんでしたが、結構たくさん日常的にネコを見れたので満足です。ネコを見かけると可愛くて反射的に写真を撮ってしまい猫ハンターのようになってしまってました。が、私は例外ではないようで、マルタのネコは有名らしく写真集も出てました。しかも日本語で。そういえば日本人も結構街で見かけました。


<路地について>

あと路地がとっても可愛かったです。ハチミツ色の建物(昼下がりの陽の光がとても映える)に木製のバルコニーがついています。これは騎士団の時代にマルタをただ軍事機能的な街ではなく、美しい街にしようではないか、ということでその時期に沢山つくられたそうです。窓はイギリスっぽい赤や緑が多く、天気がいい日には洗濯物がはためいて、とても平和的な風景でした。やはり街に統一感があるというのがいいですね。同じ石(ハチミツ色の石)ですべての建物が出来ていて、たいていどの建物にも似たようなバルコニーがついています。マルタに行ったら誰しもがこの風景に夢中になると思います。特に旧市街の方に多く、どこを見てもポストカードの世界のようでした。

<船>もう一つ印象的だったのは船。マルタは小さな島国のためちょっと歩くとすぐ海にたどり着きます。多くの船が海にぷかぷか浮いているのですが、その中でもマルサシュロック(Marsaxlokk)という村の船はとてもカラフルでユニークで面白かったです。なんと目が付いていて、その目は一度見たら忘れられないような目つきをしています。漁師さんを迫りくる災難から守るために目が付いているとか。フェニキア人が伝えたそうです。
<上:遠目から>

<下:アップ写真>

<マルタ語について>

マルタについてはイタリアの延長のような感じと高を括って行ったのですが、全然違ったことは前述しました。ではマルタ語はどうなのでしょう??やはりイタリアが近いからイタリアの影響を受けているのか?それともイギリス統治が長かったから英語の影響が大きいのか…興味津々で周りの人の会話を聞いてみました。

街の住民であろう人の会話を聞いてると、英語がネイティブ並みにペラペラな人や、カタコトだけど英語も話している人、イタリア語っぽかったり、フランス語ぽかったり、そして良く分からない言語で話している人など様々でした。とにかく、聞いたことあるような音や単語もちょくちょく耳に入るし、全く聞いたことないような音もあるということです。

ちょっと調べてみたところ、マルタ語はアラビア語をベースにしているよう。ただ、地理的にイタリアが近いことや歴史的にフランスやイギリスに支配されていたこともあり、いろんな言葉がミックスされているようでした。

例えば、

・こんにちは ⇒ Bongu(ボンジュ)音がフランス語とそっくり!

・こんばんは ⇒ Bonsowa(ボンソワ)音がフランス語とそっくり!

・ありがとう ⇒ Grazzie(グラッシ)綴りはイタリア語みたい!てな感じです。

ちなみにYes,No はiva(イーバ) le(レー)。これは上記のロマンス語とは全然違います。

ということは、マルタ語は当初想像していたようなイタリア語に似た言語ではなく、独自の言葉なんですね。時とともに変容していったんだろうなぁと伺えます。

そういえばSt John's Co-Cathedral(聖ヨハネ准司教座聖堂)に行ったとき、言語グループごとの礼拝堂があったのがとても興味深かったです。ドイツ騎士団の礼拝堂、スペイン騎士団の礼拝堂という具合にそれぞれちょっとずつ違っていました。何代目かの総騎士団長はマルタ語が話せたそうで現地の島民から尊敬されていたそうです。このころの人も一生懸命ほかの言語を勉強していたんだなぁと思うとなんだかとても親近感がわきました。聖ヨハネ准司教座聖堂はすごくおススメです!カラヴァッジョの絵も見れるし、何よりも装飾が美しく一見の価値ありですよ。

今まで50か国ほど行きましたが、マルタはトップ5に入るくらい気に入る国でした。文化の融合って面白いですね。


Atlanta Life ~via Belgium~

2015年~2017年はベルギーで。2017年8月よりアメリカはアトランタで生活を始めました。

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