私のチーズ入門7 白カビチーズの名手たちと日本酒の会

今日は白カビチーズです!
白カビチーズの中では最も有名な「カマンベール」。
このチーズはAOCの取得が遅かったため、世界中でコピーされこんなに広がったそうです。
いまや世界中で造られているカマンベール、でも本家本元のカマンベールはCamembert de Normandie(カマンベール・ドゥ・ノルマンディー)、ノルマンディー地方で、無殺菌乳を使い、決められたルールを守って造られているものだけです。
本家のカマンベールを食べたかったら「Normandie」「AOP」と書いてあるカマンベールを買いましょう!
 
チーズCamembert de Normandie(カマンベール・ドゥ・ノルマンディー)
  • 基本DATA
  • タイプ: 白カビタイプ
  • 産地: ノルマンディー地方。AOP認定。
  • 原料: 牛、生乳
  • 表皮: 白カビに覆われている
  • 中身: 柔らかい。白からクリーム色
  • 形状: 円盤状
  • 熟成: 最低21日以上
  • マリアージュ: 赤、白ワインやシードル
  • 味: クリーミィーで草っぽい味
 
チーズお次は…Brie de Meaux(ブリー・ドゥ・モー)
これはフランスチーズの王様と言われているチーズ。
チーズを食べ尽くしたフランス人が最後に食べるならコレ、というチーズだそうです。
見た目はカマンベールにそっくりですが大きさは全然違います。カマンベールは手のひらに載るサイズで直径11センチくらいですがブリー・ドゥ・モーは37センチほど。カマンベールとブリーチーズは製法もほぼ同じで違うのはサイズくらい。でもサイズが違うということは熟成のスピードが異なるということ。熟成は外側から内側にかけて進むので、ブリーはケーキのようにカットして、部位によって熟成の違いを楽しむのが一番美味しい食べ方です。
 
 
  • 基本DATA
  • タイプ: 白カビタイプ
  • 産地: ブリー地方、AOP認定。
  • 原料: 牛、生乳
  • 表皮: 薄く白カビに覆われている
  • 中身: 柔らかく一様にクリーム色
  • 形状: 円盤状
  • 熟成: 8週間
  • 料理: 
  • マリアージュ: 白、赤ワイン
  • 味: クリーミィーでマイルド
あと、ブリーは権力者たちに愛されたことでも知られています。
特に有名な方はルイ16世で、彼は亡命時にブリードゥモーが食べたいと言ったそうです。
また、ウィーン会議では、本題の軍事会議は全然されずどのチーズが一番美味しいか言い争いになったとか。そこで最終的に一番美味しいとなったのがこのチーズ。やはりチーズの王様というのにふさわしいですね。
 
 
この二つを食べ比べてみたのですがやっぱり味はそっくり!
でもカマンベールの方が食べ慣れた味という感じがしますね。ブリーの方があっさりとした感じがします。
ちなみに写真に一緒に映ってますが…、今日は日本酒を飲む会なるものを開催したので、一緒にミモレットも食べました。若いものと15カ月熟成のものも一緒に食べ比べ!
左の写真の左の薄い色の方が若いものです。
右の写真は15カ月もののミモレット。ミモレットはダニ熟成チーズなのでダニに食われた跡で表面がボコボコしています!
日本酒に合うチーズといえばミモレットの熟成バージョンが定番で、からすみのような味がします。
 
 
日本酒に合うチーズ、ということでモッツァレラの味噌漬けも作りました。
モッツァレラの水を切ってキッチンペーパーで拭き取り、味噌(何でもOK)で包んでその上からラップをして冷蔵庫で2日寝かせます。食べるときは味噌を洗い流して食べやすい大きさに切るだけ!
簡単だしお酒にもばっちり合ってとってもオススメです^^
 
ラップにくるんだモッツァレラ            出来上がり!
 
 
参考URL
 


Atlanta Life ~via Belgium~

2015年~2017年はベルギーで。2017年8月よりアメリカはアトランタで生活を始めました。

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