私のチーズ入門14「Provolone:南イタリアのパスタフィラータ系チーズ再び」
この間日本に一時帰国した際に、ローマでのトランジットだったのでまたまたチーズを買ってきました!嫌々のトランジットでしたが、チーズでちょっと持ち直しました(笑)
チーズ専門店はブリュッセル行きのゲート近くで発見。
この間から気になっている「カチョカバロ」によく似たチーズがあったので迷わず購入してしまいました。(この前カチョカバロと間違って買ったチーズはこちら(スカモルツァ))
値段は270グラムで10.5ユーロ。空港価格なのでちょっと高めです。
外観はこんな感じ。写真を撮るのを忘れてしまって切ってしまった後ですが、かろうじてくびれがあるのが分かります。大きさは片手の手のひらをはみ出すくらい。
家に帰って買ったチーズをよく見てみると…、カチョカバロではなく…「Provolone」と書いてあります。どうやらまた間違って買ってしまったよう。
日本ではかなりメジャーなカチョカバロですが、なかなかこっちで巡り会いません…
大きさも大きいし、形もひょうたん型だったので、カチョカバロだと思ったのですが、私が買ったチーズはどんなチーズだったのでしょう。
早速調べてみると、カチョカバロやスカモルツァの仲間、同じモッツァレラを乾燥&燻製したパスタフィラータ製法で作られているチーズでした。
※パスタフィラータ製法おさらい⇒牛乳を凝固剤で固めて水分を抜いた後に、熱湯を加えて、こね、出来た固まりを、お湯の中で2人1組で引きちぎりながら丸めて塩水へ入れる。この製法により繊維状の弾力のある組織になる。
<切り口はこんな感じ、きしきしして弾力がありパスタフィラータチーズな感じが出ている>
道理で間違える訳ですね!
Provoloneの名前は、「ボール」を意味するナポリ方言「プロヴァ」に由来しているそう。
食べ方は、そのままフルーツ(パイナップルがオススメだそう)と食べたり、加熱してバゲットに載せたり、削って肉料理に添えたりなど数通り。
私はそのままと、バゲットにオンして食べてみました。
カチョカバロやスカモルツァよりも熟成期間が長いからか、ちょっと味が濃く、また塩気も強いですが、スカモルツァにそっくりです。淡泊でかまぼこのような感じ。私はスカモルツァの方が好みかな。
そしてパスタフィラータ製法のチーズは、やはりソテーして食べる方が風味が増して美味しいです。このタイプのチーズはパーティ受けするし、日本人の好みだと思うのでぜひ一度見かけたら買ってみてください。
それにしてもパスタフィラータ系チーズにすっかりはまってしまいました。
やっぱり日本のかまぼこに通じるところがあるからか、チーズの好みを見ても私は日本人なんだなぁ…。
Provolone(プロヴォローネ)
基本DATA
- タイプ: セミハードタイプ
- 産地: ナポリ(最近では北部でも造られている)
- 原料: 牛、生乳
- 表皮: 白
- 中身: 白色で引きしまって弾力がある
- 形状: ひょうたん、ボール、ソーセージのような形
- 熟成: 4か月
- マリアージュ: 白ワインやビール
- 味: かまぼこのような歯ごたえ、燻製した香り、モッツァレラを引き締めた感じ
※ちなみにこちらのProvolone、DOP認定はないのですが、北部のロンバルディアで造られている、「Provolone Valpadana」という方はDOPチーズとなっております。
こちらは私が食べたProvoloneより大きめで、最も大きなものだと80キロにもなるんだとか。
ぜひDOPの方も食べてみたいですね。
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