私のチーズ入門15「羊のチーズにトライ!ペコリーノロマーノ」
またまたイタリアのチーズです!
今回は「Pecolino Romano(ペコリーノロマーノ)」というチーズ。
こちらも前回の一時帰国の際、ローマのトランジットで購入したもので、チーズ専門店ではなく、普通の免税店で買いました。メジャーなチーズなのでおそらくベルギーのちょっと大きめのスーパ-に行ったら買えるのでは?
空港価格で300g、6ユーロくらいでした。
見た目は私の大好きなパルメジャーノ・レッジャーノやグラナパダーノの白色版といった感じ。同じハードタイプのチーズですね。
そして実はこれ、羊のチーズなんです。羊のチーズは初めてなので、どんな味だろうとちょっとドキドキ。ただ、私、羊の肉はあの独特の臭みが苦手で、しかも山羊のチーズも苦手なので、もしかしたらこれもダメかも…と若干の不安がよぎります。
ハードタイプなのでちょっとホロホロしていますが、崩れない程度に薄くスライスし、まずはそのまま食べてみます。
一口目の感想は…かなり塩味が濃い!薄く切って正解でした。このきつい塩味、それもそのはず、このチーズは2000年以上も前からローマ帝国で保存食として造られていたのだそうです。当時の製法で造っているので、現代も塩が効いた味をそのまま引き継いでいます。遠い昔、ローマ兵がこのチーズを携帯して戦いに向かっていたのかぁと思いながら食べると何だかロマンを感じますね。
第一印象は真っ白なハードチーズで今風で都会的な雰囲気がすると思ったのですが、歴史を知って食べると昔の荒々しいチーズに見えてくるから不思議です。
また、私の苦手な羊の独特の獣臭はあまりしません。塩味の後にはコクを感じ、ワインのあてにちょこっとずつ頂きたい感じです。時々発作的に食べたくなるチーズになりそうです。
塩味が効いていることもあり、このチーズは削ってパスタに入れたりと、料理に使うことも多いのだそう。
代表的な食べ方は空豆にパラパラとかけて食べる食べ方。茹でた空豆にこのキリっとした塩味とコクが加わって、想像しただけでもとっても美味しそう。イタリアでは5月にこのペコリーノロマーノと空豆を食べるイベントがあるそうです。日本で旬の秋刀魚を食べるお祭りとかよくありますが、なんだか似ていますね。
現地の食べ方に倣って、今度は空豆かえんどう豆あたりにかけて食べてみようと思います。
なんとなく苦手意識を持っていた羊のチーズですが、すっかり好きになってしまい、半分以上そのままパクパクと食べてしまいました。
Pecolino Romano(ペコリーノ・ロマーノ)
基本DATA
- タイプ: ハードタイプ
- 産地: ラッツィオ州、サルディーナ州、トスカーナ州、DOP認定。
- 原料: 羊の生乳
- 表皮: 外皮は薄く象牙色
- 中身: 小さな気孔があり、固く、ほろほろと崩れやすい
- 形状: 円筒形、20~35キロ
- 熟成: 4ヶ月~1年
- マリアージュ: 赤ワイン、日本酒
- 味: 強い塩味があるが、コクと旨みも感じる
気づけばイタリア系のチーズって、今まで試したものは全部気に入っているかも。
一番のお気に入りはパスタ・フィラータ系だし(モッツアレラなんて毎週買ってる)、リコッタ、マスカルポーネ、グラナパダーノも何度も繰り返し買っています。一方フランス、スイス、ベルギー、オランダのチーズはほぼリピートなし(別に嫌いという訳ではないんですが)。
イタリアチーズの料理との相性がいいところとか、気取らない感じが良いのでしょうね。
自分の傾向が分かってきたところで、今後イタリア系チーズを攻めていくのもありだなぁと思いました
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