ブリュッセルの超マイクロブリュワリーに行ってみた!
先日知り合ったベルギー人(カルロス)から、近所に美味しいビールを造っているところがあるから行こう!と誘われて行ってきました!
人数が多い方が楽しいかなと、ビール好きのご近所さんも誘って参戦!
行ったのはこちら、「BRASSERIE EN STOEMELINGS 」です。
中央駅から徒歩10分程の超都会にある隠れ家的醸造所です。とーっても小さい醸造所なので理科の実験室のような部屋に小さな発酵タンクが2つあるだけ。カフェスペースもなく、まさにマイクロブリュワリーを地で行く感じ。
醸造所の名前ともなっている「EN STOEMELINGS」はブリュッセルの方言で、「隠れた」という意味。昔隠れて醸造していたのと、都会にありながらひっそりと醸造していることからダブルミーニングになっているそうです。
ちなみに、ブリュッセルの方言は今はあまり使われなくなっていますが、フラマン語に近い言葉で、今のおじいちゃん、おばあちゃん世代の人が話していた言葉です。確かにブリュッセルってフランダース地方の中に孤島的にありますもね。今でこそフランス語が共通語ですが、フラマン語の影響が強かったこともうなづけます。
ブリュッセルに醸造所を持つビールのラベルにも、たまにブリュッセルの方言が使われているそうですが、一番有名なのは「Brasserie de la senne」のビールでしょうか。ここの醸造所のビールに「TARAS BOULBA(強い男という意味らしい)」というビールがあって、このビールのラベルにもブリュッセルの方言が使われています。
私はフラマン語もブリュッセルの方言もちんぷんかんぷんなので、若者にしてはブリュッセル方言が分かるというカルロスに教えてもらいました。父が息子に「お前ワロンの女と結婚したのか!」と怒っている、というラベルだそうです。なんだかベルギーらしいですね。
こちらがTARAS BOULBAのラベル ↓
ちょっと話が逸れてしまいましたが、「BRASSERIE EN STOEMELINGS 」の感想です!
ビールは全部で6種類。設備投資があまり出来ていないので全て上面発酵のビールです。下面発酵は大掛かりな冷蔵設備が必要なので。でも近いうちに投入してピルスナーも造りたいと言っていました。
醸造所では2種類試飲。でもなんせカフェスペースなんてないので、理科室のようなところで立って飲みます(笑) 醸造所のお兄ちゃんがいろいろとビールの説明をしてくれてフレンドリーな雰囲気のなか、和やかに飲み会。たまに地元の人もビールを買いに来たりして、あぁビールの国にいるんだなぁとしみじみ感じました。
どのビールも後味がなく、さっぱりと飲めて清々しい。こんなに爽やかなんだからピルスナー投資なんてしなくていいのではと思ったくらい。
ベルギービールのあの華やかな余韻は大好きなのだけどたまにはこういうのも新鮮でいいですね。
まず1杯目に飲んだ「Chike Madame」が面白かった。白ビールにジャスミンティーを入れたもの。アルコール度数も低く3.5%なので最初の1杯に最適です。
2杯目の「Geeele Tram」は、名前の通りブリュッセルの昔のトラムカードのようなラベルのビール。オレンジピールとコリアンダーが入った、とっても爽やかな一杯。こちらはBBQとマリアージュして欲しいそう。白ビール的感覚でグイグイ行けちゃいそうなビールです。
3杯目以降は、ボトルを購入して友人の家で!ブリュッセルのダウンタウンのアパートの屋上で、グランプラスを遠くに眺めながら飲むビールは格別でした。
カルロスの弟もジョインしたり、たまにはフランス語や日本語を交えたりして楽しくお勉強も。
こうやって現地のお友達が出来るとどんどんベルギーのことが分かっていって、もっともっと好きになりますね。
今まで大手の醸造所を中心に回っていましたがマイクロブリュワリーも回ってみたいなぁ。
0コメント