ワルシャワ旅行 ポーランド食器とショパン
ワルシャワの見どころがコンパクト過ぎて、なんと2日目で主要の観光地を全て回ってしまった私たち。2泊3日の旅行で出発は3日目の夜なのに、まさかのやることがないというピンチ…(笑)
ポーランドはとても広い国ですが、ワルシャワだけなら、1泊2日(夜帰り)でもいけるかもしれません。
ということで、クラシックには疎い私(達)ですが…、ポーランドはショパンの国!ということでショパンに触れてきました。
まずはショパン博物館へ。
ガイドブックには10時オープンと書いてありましたが、行ってみると11時オープン。同じ憂き目にあった観光客達が手持無沙汰な様子で開館を待っていました。また、HPの書き込みには「待つので注意!」と書いてありましたが、夏の繁忙期にも関わらずガラガラ。色々と肩透かしでしたが、おかげでじっくりミュージアムを楽しむことが出来ました。
この博物館では随所に最先端の技術を使って、ビジュアルとサウンドで楽しませてくれます。
ブースに入ったらショパンの曲が流れてきたり、楽譜をめくったら演奏が始まったりと、子どもから大人まで楽しめる場所になっていました。すっかりショパンに興味が出てきた私は、お土産ショップでショパンのCDを購入。家で聴くのが楽しみです。
ショパン関連では、ショパンの心臓が埋納されているという、聖十字架教会にも行きました。その後はクラシックコンサートに行ってみよう!ということで、ショパン音楽アカデミー(The Fryderyk Chopin University of Music)へ。コンサートはワルシャワの各所でほぼ毎日開催されていて、金額は5~10ユーロ程度なので気軽に聴きに行くことが出来ます。でもショパン音楽アカデミーだったら、学生さんの演奏なので無料で聴くことが出来るため私たちはこちらへ。観客は親御さんとご近所さんの様子。アットホームな雰囲気の演奏会でした。
<ショパンの心臓が柱に埋納されている聖十字架教会>
<ショパン大学で無料コンサートに>
また大学の近くや、博物館の近くには音楽関連のアートがさりげなくあって、「あ~、音楽の国!」って感じでテンションが上がります!そこで気に入った3つをご紹介!
1つ目はピアノの鍵盤柄になっている横断歩道!文化科学宮殿の近くにあります。
これは本当に可愛くてみんなで写真を撮りまくりました。ビートルズのジャケットみたいな写真が撮りたかったけど結構交通量が多くて断念。。
2つ目はショパンのウォールアート。
最近ブリュッセルでもウォールアートにはまってるんですが、街にこういうアート(但し落書きなし!)があると楽しいですね。
そして一番気に入ったのがこちらの楽譜が描いてある壁!
大学の近くで発見したのですが、なんか雰囲気ありますよね。こういうちょっとした音楽アートがさりげなくあって、見つける度に興奮してしまいました。
一通りショパンを満喫したところで、次はお目当てのポーランド食器!
日本にいた時から可愛いなぁ~と思っていたんですが、なかなか高くて手が出せなくて…
でもオランダのユトレヒト近くの直営倉庫?のようなところで安く購入することが出来るので去年行ってみたのです。ブリュッセル在住の方には結構有名かな?
Bunzlau Castle ブンツラウカステル
住所 Ohmstraat 18a 3861 NB Nijkerk Nederland
今回は本場で見てみよう!ということで色々なお店に行って来ました!
ポーランド食器のブランドはいくつかあるのですが、収納やテーブルコーディネートを考えて、上記のBumzlauを中心にチェック。ユトレヒトにはない柄や形が沢山あってさすが本場!もう興奮しちゃって1時間以上狭い店内をウロウロしていました(笑)
<食器屋さんにて>
ポーランド食器って日本人にとても人気があるんですが、おそらく一番の理由は和食に合う、ことでしょう。和柄のような柄が沢山あります。しかもとっても頑丈で壊れない!どのくらい頑丈かというと、今回行ったお店で上の方に置いてあった食器を見たくてお店の人にお願いしたところ、なんと下に置いてある食器を踏み台にして取ってくれました。しかも結構ふくよかな体系の店員さん。え!?食器踏んでも大丈夫なの!?と驚愕の瞬間でした。落とさない限りはとっても頑丈そうで安心です。さらに食洗機、オーブン、レンジ全部使用OKなのも日常使いに嬉しいポイント。柄も色んな種類があって食卓が楽しくなるし、世界中にファンがいるのも納得です。
ポーランド食器は1つ7ユーロくらいからで、値段はサイズと柄の複雑さによって異なります。全てハンドメイドなので手が込んでいるのです。私は中くらいのお鉢×2、そば猪口のような小鉢×6、大き目の煮物が似合いそうな深い器×2で全部で50ユーロほどでした。
柄はスタンプを基本として、その上に絵付けをしていきます。製造工程が分かりやすい動画があったのでご参考までに貼っておくので興味がある方はぜひご覧ください。
ポーランド食器は、ドイツ国境に近いポーランド南西部の町ボレスワヴィエツ(Bolesławiec)とその周辺にある良質な陶土に恵まれ、14世紀あたりから陶器製造が始まったそうです。現在の、このポーランド食器特有の柄が確立されたのは、2度の世界大戦でドイツに侵攻されたことが大きく影響しています。この地域は一時ドイツ領になり、ドイツ人がたくさん入植し、陶器産業を礎として、多くの陶器製造会社を設立したそうです。その際に海綿(!)を使ってスタンプをする技法が確立されたとか。二次大戦後、この地はポーランドに返還され、今ではポーランド人によって食器が作られていますが、まさか、ポーランドを代表する名物食器が、悲しい侵略の歴史の中で発展してきたとは…何だか複雑な感じです。ドイツの侵攻がなかったら、今のポーランド食器は無かったんだなぁ…
さて、家に帰ったら早く食器を使ってみたくて早速お料理!
何だか小料理屋みたいな雰囲気が出て大満足。これはいくつあってもいいなぁ(笑)
1枚目はプリン。よく合う!茶碗蒸しもいけそう。
2枚目はこの間イタリアンで習った鶏レバーとアンチョビのペースト。こちらもいい感じです。
<おまけ>
食器屋さんで見つけた可愛い置物たち。
表情が一つ一つ違って絶妙で… 思わず全部顔をチェックしてしまいました(笑)
最後に…
ポーランド食器のお店は沢山ありますが、「ANKO」というお店が断トツでオススメです。むしろここ以外はあまりテンションは上がりませんでしたが、ここは抜群の品揃えと丁寧な対応で素晴らしかった!もしワルシャワでポーランド食器を見たい方はぜひ訪れて欲しいお店です。
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