ラトビア旅行 リガの街歩き編

ミトンとアールヌーヴォーの建築を追っかけながらも、しっかり観光もしてきました。

リガの観光は旧市街にほぼ集約されていて、しかもかなり狭い範囲なので1日もあればお釣りが出るくらい十分回れます。


街並みはパステルカラーの建物が多く、北欧に似ている感じ。地理的にも近いですしね。あと、ロシアっぽいエキゾチックな雰囲気も漂っていました(ロシアには行ったことはないけれど…)。

リガの街並み


有名なのは「三兄弟」と呼ばれる、異なる時代ごとに建てられた3軒の家。本当に兄弟のように寄り添ってたてられており、それぞれの時代を反映しています。

一番右から長男、次男、三男。

長男はリガの一般住宅としては最も古く、15世紀に建てられたもの。当時、土地問題はそんなに深刻ではなかったそうで、敷地面積も広く、玄関の前を広く取ってベンチを置いたりもしています。ただ、末っ子の時代になるとかなり窮屈そう。一番いい思いをしているのは真ん中の次男でしょうか?面積も広く、窓も大きなものがついています。兄の時代のバルト三国には、「窓税」という珍税があり、窓の数や面積に課税していました。ガラスが高価だったので、窓が沢山ある家は金持ちと見なされていたのです。課税を避けるため、窓を少なくしたり、小さくしたり、さらには窓を埋めたりもしていたとか。今考えるとほんとにひどい税金!窓がなくなることにより、風通しが悪くなって健康を害する人が頻出したそうです。


そして次はラトビアの怖~いエピソードを2つ。

↓の写真は聖ヨハネ教会という13世紀に創立された教会なのですが…、写真真ん中上あたりになにか埋まっているのが見えませんか?

アップにしてみると… 人の顔が!!

この時代には、生きた人間を壁に塗り込めれば、災いから建物を守ることが出来るという信仰があり、ここでも2人の修道士が志願し、壁の中に入ったそうです。壁には外から空気が入るよう穴が開けられていて、人々から施しを受けられるようにはなっていましたが、2人の生命はそう長くは続かなかったとか…


そして2つめのエピソードの舞台はこちら、スウェーデン門↓

今では人気のエリアになっており、オシャレなレストランやカフェが建ち並んでいますが…

ここには昔スウェーデン兵の兵舎があり、彼らがこの門をよく利用していました。当時リガの娘達は外国人と会うことを禁じられていたのですが、1人の娘がスウェーデン兵と恋に落ち、この門で密かに会うようになったそうです。しかしある時、ここで彼を待っていた娘は見つかってしまい、捕えられ、罰として門の内側に塗り込められてしまったとか…


この2つの哀しいエピソードを持った建物を見た日の夜は、私も友人も何故か寝付けず…

ちょっと怖い思いをしたのでした。。


スウェーデン門の近くにあるとても可愛い路地。リガにはストーリーのある路地が沢山ありました。



では気を取り直してラトビアのご飯を紹介。

ラトビアの伝統料理ではないのですが…、国内外で超有名なユニークなおしゃれレストランに行ってきました。3 pavāru restorānsというところ。

下の写真は無料のソース。シェフが色とりどりのソースを机の上にお絵かきしてくれるんです。これがすごく美味しくてパンに合う!特に緑色のバジルソースが美味しかった。

ソースだけで満足なんですが、ご飯ももちろん美味しかった。そして最後にはデザートをサービスしてくれて(ドライアイスもくもくのおしゃれなアイスクリーム!)、さらにはお土産で、ここの料理に使われているスパイスまでもらっちゃいました。 Viva女子旅!ですね。旦那さんと行くとこういうサービスはない…(笑)


こちらは朝ごはんに食べた蜂蜜のケーキ。実はラトヴィアは蜂蜜大国で、蜂蜜を使ったキャンドルや石鹸も沢山売られています。このケーキは甘くないところが美味しい!ふんわりと蜂蜜と黒糖の香りと味がして、とっても癒されます。東ヨーロッパやロシアでもよく食べられるケーキだそうです。



あとは街で見かけたロシアの風景を。

下の写真はロシア正教会。玉ねぎの形をした屋根が特徴です。金ぴかに塗ってあり、内部の装飾もカラフル。カトリックやプロテスタントとは全く異なる雰囲気でした。そおっと中に入らせてもらったのですが、とても厳粛な雰囲気。皆さん敬虔な信者のようで、胸の前で十字架を切り、頭には頭巾を被り、静かにお祈りをしていました。

外から撮った内部の様子。さすがに厳粛な雰囲気だったので中では写真を撮れず…

ロシアのマトリョーシカもお土産屋さんに沢山ありました。ご近所さんの影響を感じますね。



おまけ

ラトヴィアの有名観光地の一つに「猫の家」というのがあります。


リガの街は12世紀ごろにドイツ人によって造られたのでドイツ風の家が沢山あり、当時彼らによって「ギルド(同業者たちの組合)」が形成されていました。しかし、これは結構排他的な組織で、入れてもらえなかったラトヴィア人の商人がいました。彼はそれに腹を立て、ドイツのギルドにお尻を向けた猫を家のてっぺんに取り付けたのでした。


それがこちら。家の両端に猫が威嚇したような姿勢で乗っかっています。ただ、長い裁判の結果、上記のラトヴィアの商人はギルドに入ることを許されたそうで、猫の向きもその後直されました。

この家が有名になったからか、リガには猫モチーフのものがたくさん!


猫の飾りもの


猫の看板


などなど!猫好きな私にとっては嬉しい限りでした。

お土産にも猫モチーフは沢山ありましたよ◎



Atlanta Life ~via Belgium~

2015年~2017年はベルギーで。2017年8月よりアメリカはアトランタで生活を始めました。

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