誰かにいつも見られている気がする…@Sibiu(シビウ)
旅の終わりがそろそろ見え始めてきました。
今回は、ザクセン人が造った古都、Sibiu(シビウ)です。 本当はシギショアラからブカレストに直接向かいたかったのですが、それだと車で7時間もかかるため間にシビウを挟むことにしました。
当初、私達にとってただの通過点でしかなかったシビウですが、ここが予想外に面白かった!
自分で言うのも何ですが、私は結構運が良くて、シビウに行った日はなんと年に一度の中世のお祭りに遭遇したのです。街は大盛り上がり!中世の格好をしたパフォーマーが、踊ったり、農家や鍛冶屋を再現してたり、弓や剣を披露していたり。結構本格的で、しかも物珍しくもあり見入ってしまいました。踊り子達が街を練り歩くパフォーマンスもなかなか上手くて、思わず後をついていってしまいました。街の人たちも中世のコスプレをしたり、東欧らしいとってもキュートな花飾りを髪に付けたり(私もしたかったくらい!)、皆さんお祭りをとても楽しんでいるようでした。
<町を練り歩くパフォーマーたち>
<結構本格的な剣さばき!>
そしてラッキーなことに、ホテルを広場に面したとてもいいところを取っていたので、部屋からお祭りの様子も見れて夜遅くまでコンサートの音楽も聴くことが出来ました。普段は安ホテルにしか泊まらない我が家ですが、ルーマニアは物価が安いのでたまには高級ホテルに泊まろう!ということで、一泊40〜50ユーロと(我々にしては)奮発したのでした。ルーマニアはこのくらい出せばかなりいいところに泊まれます。ブカレストでは普通のビジネスホテルで30ユーロ切るくらい。
<ホテルの窓から祭りを観賞する夫>
そしてシビウでもう一つ面白かったのが、家!
シビウの家の屋根には目が付いていて(正確には窓なのですが)、街をじっと観察しているのです。どの目もなかなか個性的で、離れた目の家や、寄った目の家、三ツ目、四ツ目、腫れぼったい目、充血している目など、見ていてほんとに飽きない。若干眠そうにも見えるけど、ずっとこの街を静かに見守っているようです。
なぜ、目の形をしているのか調べたところ、正確な記述は出てきませんでしたが、12世紀にザクセン人が入植してきて、彼らが支配的な地位についていた頃、現地のルーマニア人が悪いことをしないように、見張られている感覚を抱かせるため、屋根に目をつけたそうです。真偽のほどは分かりませんが、何だかそう言われると、確かになかなか悪事を働けなそう。。。
Sibiu was once the administrative centre and capital of the Siebenbürger Sachsen, the German-speaking population of Transylvania. People have claimed that the eyes were purposely built by German occupiers in the region to instill fear into the people – for it to be known that they were always being watched and thus must behave appropriately.
http://www.hecktictravels.com/romania-eyes
<道の行き止まりに構えた家。奥からじっとこっちを見ている>
<ちょっと腫れぼったい目>
<子どもの顔のように見える。右目がちょっと充血してるみたい?>
<長老のような風格の三ツ目(中央)とやんちゃな一ツ目小僧(左)>
シビウでは、家の写真をたーくさん撮って大満足。
なんだか宮崎駿の映画にでも出てきそうな世界観でした。さて次は首都のブカレストに戻って、いよいよ旅も終盤です!
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