半日で回った!チンクエテッレならぬクワットロテッレ
イースター旅行の目的地の一つ、チンクエテッレにやってきました。
ミラノから電車で3時間、最初はぶどう畑、途中からは青い海に切り替わり車窓の風景を楽しめました。先週末に見たシャンパーニュのぶどう畑とはまた違った雰囲気で、イタリアのぶどう畑はとっても元気いっぱいに見えます。もう芽もかなり伸びていて、太陽をさんさんと浴びてすくすく育っている感じ。 チンクエテッレに着いたのは朝の11時。次の日の朝にはまたミラノに戻らないといけないので半日の駆け足観光です。夫と作戦会議をして優先順位を決定し、チンクエテッレの5つの村のうち、4つを巡ることにしました(なのでタイトルは「4」を意味するクワットロ 笑)。
チンクエテッレはイタリア語で5つの土地という意味。西から順にMonte Rosso、Vernazza、Colniglia、Manarola、Rio Maggioreと並んでおり、私たちはMonte Rossoを観光の拠点にし、一番東のRio Maggioreから観光をスタート(5つの村は端から端まで電車で30分ほどです)。
チンクエテッレと言えば、崖にへばりつくように建つカラフルな家々と、海のコンビネーションで有名で、今回の旅の目的はこの素敵な景色を楽しむことでした。でもいったいどの村のどこに行けばこの景色を見られるのか、そんな時にこのサイトが詳しくて参考になりました。(私たちは結局適当に歩いてたら偶然着いたのですが)
ではチンクエテッレの各村のベストショットをご紹介!
<Rio Maggiore>
<Manarola>
<Vernazza>
個人的に一番気に入ったのがVernazzaでした(色々主観や、その時の状況が入っていますが)。ガイドブック一押しの村が、Rio Maggiore、友人のお勧めがManarola、母のお勧めがVernazzaだったので、人それぞれ気に入る村が違うのが面白いですね。私のトップ3は、順番にVernazza、Manarola、Rio Maggioreでした。
チンクエテッレは、小さな村の割にはものすごく観光客が多く、駅や村のメインストリートは人でごった返していました。マナーが悪い、「我先に」という人が多く、せめてそれを整備する鉄道会社のスタッフでもいればいいのですが、残念ながらいません。無秩序の中、電車から降りて外に出たい人も出れず、電車に乗れない人も乗れず、ホームを通り越して駅構内にまで人は溢れているのに、その人たちを乗せることも出来ないまま電車はガラガラの状態で過ぎ去ってしまうことも。特に中国人のマナーは、駅でも観光スポットでも目に余るものがあり、見ていて呆れ、悲しく、嫌な気持ちになってしまいました。中国人の中にも、ものすごく謙虚でマナーを守る人も沢山いるので(同僚の中国人はほんとに素晴らしいです)、「中国人は…」なんて言ってはいけないと分かっているのですが。。私が見たのが偶然中国人だっただけかもしれませんし。
そのせいで楽しさが半減してしまうくらい、夫も私も、途中でもういいや、という投げやりな気持ちになってしまったのですが、でもそんな時に、人のいない路地にちょっと入ってみたら、とても可愛い階段が続いていたり、思いがけない素敵な景色に巡り合ったりと、ちゃんとどこかで帳尻が合うようになっていて、最終的には満足して旅を締めくくることが出来ました。 チンクエテッレは規模の割にすごく人が多いですが、1本道を逸れたら、途端に誰もいない世界になります。迷路のような細い階段(しかも段差が急)を登って、レモン畑を見つけたり、とっておきのビューポイントに辿り着いたときはとても幸せな気持ちになりました。
なのでチンクエテッレでは路地歩きをオススメします!(基本的に坂道か階段なので結構疲れますが)。個人的にはVernazzaの路地裏が好きでした。
<Vernazzaの路地裏>
<棚田での、ぶどうの栽培が盛ん。岩を打ち砕いて家を建て、余った岩を土に混ぜてぶどうを栽培していたそう。そのためミネラルが豊富です>
ではちょっとプラクティカルな情報も。
【時期】
春のチンクエテッレはいろんな花が咲き乱れてとてもキレイでした。 でも4月というのにものすごい強い日差しで歩いているとじんわり汗をかいてしまうくらいで暑かった(日陰はすごく涼しい)。海岸ではもう泳いでいる人もいて、まるで夏のよう。本場の夏にチンクエテッレに行ったら暑くて大変なことになりそう!
【交通】
チンクエテッレカードという16€の区間内電車乗り放題のカードを買いました。昼間の電車の本数は多く便利でしたが(15分に1本ほど)、車窓からの風景はほぼなしなので、景色も楽しみたかったら、電車と船の合わせ技が良いかと。ちなみに私たちが行ったときは高波のため、残念ながら船は運行していませんでした。そして電車は夜になると運行本数が一気に少なくなるので(1時間に1本ほど)要注意です。
【その他】
トレッキングコースは沢山ありますが、一番難易度の低い、愛の小道や、Manarola・Vernazza間のコースは封鎖されていました。崖崩れの虞があるからだそう。せっかくトレッキング込みのチンクエテッレカードを買ったのにトレッキング出来ず残念でした。でもアップダウンが激しい村なので十分運動にはなったかな。 半日で4つの村を観光し(特に急ぎもせずマイペースで)、途中でアイスを食べたり、名物のレモンジュースを飲んだり、夕日の見えるレストランで食事をしたり、ゆっくり観光出来ました。欲を言えばトレッキングをしたかったのですが、なかなか半日では難しいですね。
<レモンが名物>
<フレッシュレモンジュースは疲れも暑さも吹っ飛ぶ!>
<夜は街に繰り出して、チンクエテッレ名物のデザートワイン「シャケトラ」を堪能。程よい甘さで美味しい!>
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