フランス人の好きな村、Cordes-sur-ciel~雲の上のコルド~
バタバタしてたら南仏旅行から帰って早2週間!最後の目的地だけ書き残していたので、ここまで書いて南仏旅行の振り返りを締めくくろうと思います。
美食の街ペリグーで、満腹のため何も食べれず、さらに雨のため観光も出来なかった私たち。でも二人とも大きな街よりは小さな村が好きなので、結局ペリグーでは観光もせず寝ただけ。ガイドブックには、ペリグーはフォアグラとトリュフの美食の街として紹介されており、私達は絶対ここで美味しいご飯を食べようと決めていたのですが、結局この辺りはどこに行っても美食地帯でした。なので美味しいものが食べたくてペリグーに行く予定の人はこの街にこだわらなくても大丈夫そうです。
ということで、腹ごなしに次の目的地へ出発です。次はトゥールーズに戻って、ブリュッセルに飛ぶだけ、の予定だったのですが、ネットサーフィンをしていると、とても気になる場所が!「Cordes-sur-ciel(コルド・スール・シエル)」という、「天空の城ラピュタ」の世界のような、ロマン溢れるカッコいい村です。ちょっと遠回りになってしまいますが、トゥールーズ観光を削ってでも寄っていくことに。
ペリグーからは約3時間のドライブ。道中は道の両側に岩や洞窟のようなものが沢山出現。なんと、通過しているところは、あの「ラスコーの壁画」で有名な地域でした。フランスにそんな歴史遺産(しかも超大昔の)があるなんてちょっとイメージじゃないですが、この辺りでクロマニョン人が発見されたそうです(クロマニョン洞窟で発見されたからクロマニョン人と名付けられたらしい)。ラスコーもクロマニョン人も世界史で習ったから単語としては覚えていたのですが、それがフランスと結びついていませんでした。多分高校のときは覚えていたんだけど、単語だけが残って「フランスにある」というそもそもの大事な情報が抜け落ちちゃったんでしょうね(そんなのって私だけ?)
途中通過した、Les Eyzies(レゼジー)という村には、クロマニョン人の博物館や像があったし、壁画が見られる洞窟もありました。ほんとに洞窟だらけで、確かにこんなところには状態のいい壁画や、新人たちの化石が残っていそう。。
<Les Eyziesにて。真ん中ちょっと左に見えるのはクロマニョン人の像>
そんな洞窟地帯を抜けてドライブすること約2時間、ついにコルド・スール・シエルに辿り着きました。フランス語で、「スール」とは上、「シエル」とは空を意味するので、文字通り訳すと空の上のシエルとなるのですが、それだと日本語ではちょっと具合が悪いので雲の上のコルドとなったようです。名前からしてロマンチック。この村は2014年度の「フランス人の好きな村(Le Village préféré des Français)」というテレビ番組のランキングで栄光の第一位に輝いた村です。
ちなみに過去のランキングはこんな感じ(Wikipediaより)。
- 2012年 Saint-Cirq-Lapopie
- 2013年 Eguisheim
- 2014年 Cordes-sur-Ciel
- 2015年 Ploumanac'h
- 2016年 Rochefort-en-Terre
- 2017年 La Garde-Adhémar
2012~14年までは知ってるけれど、それ以外は知らないので行ってみたい。
コルド・スール・シエルはさすがフランス人の好きな村だけあって、とても素敵!小高い丘の上にあるので、村全体が斜面になっていて、石畳の道路沿いにフランスの田舎の可愛らしい家々が並びます。この村の家ははちみつ色の年季が入った石造り。やっぱりフランスの村って統一感がある。看板も可愛いし、春の花は咲き乱れているし、とてもフォトジェニック!
<藤の花が満開>
メインストリートを歩いていると、日本の雑貨を売っている可愛らしいお店を発見。とてもキュートな日本人のお姉さんが一人で切り盛りしているお店で、こんなところに日本人が!と、嬉しく、興味津津で、ついつい話しかけてしまいました。彼女はこの村出身の方と結婚し、コルド・スール・シエルに移住してきたそう。ひとしきり身の上話をしたところで、この村全体を見るのにスポットはないか聞いてみました。すると、旦那さんのところに行って聞いてくれることに。ちなみに旦那さんのお店は彼女のお店の正面で、とてもセンスのいい素敵な陶器を集めたセレクトショップでした(行ったときはスペインのカタルーニャの器を売っていました)。
お二人の丁寧で分かりやすい説明を元に、いざ「雲の上のコルド」を見にいきます。村の中心からは車で10分かからないくらい。村から出て、近くの丘の方に向かうと何やら看板を発見。そこから、ちょっと車では不安になるようなオフロードを頑張って進むと、ついに目の前に村の全景が出てきました!ここからはもう車から降りて歩いて向かいます(5分ほど)。
今回はちょっと天気がすぐれなかったのですが、運がいいと、ちょうどこの村の真ん中あたりに雲がかかって、村が雲の中にあるように見えるそう。広大な牧草地帯に、ぽつんと小さなが村が浮かんでいる風景はほんとに素敵でした。平地に村を造ればいいのにと思ってしまいますが、きっとこの村が出来た当時は防衛の意味も兼ねて、攻めてくる敵が見えるようにこんな小高いところに村を造ったんでしょうね。
さて、コルド・スール・シエルを満喫した後はトゥールーズへ向かいます。トゥールーズの観光は残念ながらほとんど出来ませんでしたが、今回の南西フランス旅行は大満足の旅となりました。
運転頑張ってくれた夫に感謝、感謝。空港でレンタカーを返却して、ブリュッセルへ戻ります。次は南東~南にかけての村に行ってみたいな。
<おまけ>
道端で見かけた可愛い子猫。
0コメント