ハルシュタットと中国

ザルツブルクから寄り道をしながらゆっくりドライブし、ハルシュタットには土曜日の昼過ぎに到着。駐車場に車を停めて、早速散策スタートです。


<THE・ハルシュタットな風景>


が、、美しい自然の中に可愛い家に興奮!と、なる前に、まず目に入るのはものすごい中国人の多さ!いや、私は中国人蔑視とか、反中感情とかは全くないんですが、ちょっとびっくりしてしまいました(苦笑)。彼らは往々にして団体だし、よく大声で仲間を呼ぶし、ズカズカと現地のプライベートゾーンに入っていくし、これには私も辟易…。ハルシュタットの民家には、英語と中国語で「ここはプライベートゾーンです」とか、「ハルシュタットはミュージアムではありません」とか、「地元の人のプライバシーを尊重してください」という張り紙が貼ってあり、入ってこれないようにロープが張ってありました。そういうことが書いて(して)あるということは、残念ですがきっとそういうことなんでしょうね。

父(中国文学の専門家)に聞いたところ、中国人はハルシュタットが大好きで、中国にはハルシュタットを模した高級住宅地のようなものまであるとか。そう言われるとハルシュタットの山々は中国にもありそうな雰囲気なので、あとは家をそれっぽくしたら中国にもハルシュタットは作れちゃいそうな気がします。

他のナショナリティとしては、韓国人も多かったです。ヨーロッパ旅行に行くとよくいるイタリア、スペイン、フランス人などはほとんど見(聞き)ませんでした。やっぱりそれぞれ国民の好みがあるんだなぁと興味深かったです。


昼過ぎの到着だったので、まずは腹ごしらえ。名物のマスのグリルとウィーン風シュニッツェル(トンカツ)、ビールを頂きます。フランス、イタリア、スイスに関してはビールはさっぱりだけど、オーストリアはビール醸造が盛ん。ビールに関しては、チェコ、ドイツの影響を受けたんでしょうか。それともコーヒーベルト、ブドウ(ワイン)ベルトならぬ、大麦(ビアー)ベルトなるものがあって、オーストリアはビール圏なのか。それはともかく、ラガー、エールとともに、現地のクラフトビールが色々とあって、食事の度にビールを楽しみました。マスとシュニッツェルは失敗のない味。安定の美味しさに大満足で、この旅ではなんと3食ともマスとシュニッツェルを頂きました。


<シュニッツェルとマスのグリル>


ご飯の後は、村内をぶらぶらと散策し、気になっていたハルシュタット納骨堂(Hallstatt Charnel House)にも行ってきました。場所はハルシュタットの玉ねぎ教会の方のすぐ裏の墓地の奥あたりで、ひっそりと佇む小さな納骨堂です。事前にマークしておかないと通り過ぎてしまうくらいの小ささ。苦手な人は苦手かもしれませんが、私は納骨堂とかお墓とかが割りかし好きで(好きと言ったら語弊がありますが、何か惹かれるものがあって)、旅先で見つけるとほぼ行くようにしています(夫にはいつも嫌がられますが…)。

チェコでは、セドレツ納骨堂に行ったし、シチリアではカプチン・フランシスコ納骨堂にも行きました。どこも頭蓋骨がずらりと並んでいるのですが、ハルシュタット納骨堂では頭蓋骨に絵が描かれている点が他の納骨堂と異なる大きな特徴。お墓に花を飾る習慣から、墓掘り人や画家などが、絵を描き始めたそうで、図柄にもそれぞれ意味があるそうです。


<入り口からの写真>

<名前、没年月日、絵が描いてあります>




ハルシュタットは半日あれば十分回れてしまうサイズなので、村の散策は土曜日で終了、日曜日の朝はケーブルカーで山の上まで登り、世界最古というハルシュタット塩坑に行ってきました。ケーブルカーの駅から塩坑までの道はプチハイキングのような感じですごく楽しかったし(それにしても大量の巨大ナメクジにびっくりしたけど)、展望台からはハルシュタットが一望出来てまた違う景色も見れたし、塩坑ツアーの思わぬ副産物でした。もちろん肝心の塩坑ツアーも、スリル満点の木製の滑り台を滑ったり、トロッコ列車に乗ったりと楽しみつつ学べたので、大満足でした。

<展望台より>



<塩坑の内部にて>




ランチを済ませた後はザルツブルクに戻り、軽く旧市街を観光して空港へ。あっという間にブリュッセルです。感覚的には東京から箱根に旅行に行った感じかしら。ハルシュタット、そんなにタイトなスケジュールでもないし、ブリュッセルからの週末おでかけにオススメです。(実際、行きも帰りも同じフライトだった人が何人かいました)


<ザルツブルグの旧市街にて。こじんまりとしてるけど、上品でキレイな街でした>



Atlanta Life ~via Belgium~

2015年~2017年はベルギーで。2017年8月よりアメリカはアトランタで生活を始めました。

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