自然がすごい!コスタリカへ

真冬のニューヨークから直行便でコスタリカにやってきました。コスタリカは私にとって、とても思い入れのある国。14年前の大学1年生の春に初めて一人で行った国です。あの時の寂しくて不安でたまらなかった気持ちや、何もかもが新鮮で驚きに満ちていたことは今でも覚えています。そう思うとこの10年ちょっとでだいぶ大人になったもんだなぁ。今回はそんな思い出のコスタリカに母をご招待。私の大好きな中南米を母に一度見てもらいたかったのです。


当時、コスタリカには1ヶ月ホームステイをしながら語学学校に通いました。土日はコスタリカの各地を旅行。1ヶ月もいたのにかなり記憶があやふやだったので(コスタリカを美化してたり)、また新鮮な気持ちで楽しむことができました。

今回は中心街近くの宿に5泊して、宿を起点に日帰りのツアーを組みました。コスタリカは物価は中南米の中では高いのですが、それでも5泊でニューヨークの激狭の学生寮みたいな部屋の1泊分と同じ値段。ニューヨークの物価がいかに高いか…


そんなコスタリカは中南米初心者にはうってつけの場所です(しかもアトランタからは直行便だってあります)。モデレートだけど中南米感は味わえる。みんな穏やかでニコニコしてるし、街は治安が良くて、警察が多いけどみんな暇そうだし(コスタリカには軍隊がいないから警察が多いのか?)、夜女2人で人気がないところを歩いても身の危険は感じません。でもしっかりラテンな雰囲気はあって、バスの中の耳を塞ぎたくなるような大音量のジャカジャカ音楽や(スペイン語で愛だの恋だのしつこく歌ってる)、ツアーのガイドさんが寄り道して家族に挨拶しに行ったり(しかもキスやハグなんかして結構待たされた)と、「あーこれこそラテンだよ」と何だかニヤニヤしてしまいました。優等生面してるけどしっかりラテン。

<サンホセの市場にて>


そんなコスタリカは国を挙げてエコツーリズムに力を入れています。国土の4分の1が国立公園だそうで、コスタリカの豊かな自然を売りにした観光業はいまは一番の産業。コスタリカは標高の高低差が大きく、さらにたくさんの火山を有しているので、それによって小さな国土なのにほんとに驚くほどの植生が存在しているんです。ちょっと移動しただけで、標高、温度、湿度、土壌が変わり、従って動植物も変わります。ジャングルも3種類、熱帯雨林、乾燥林、雲霧林とあります。ということでこの3つを体感できるツアーに参加。自然を売りにするビジネスってクリーンでいいですよね。


以下が参加した3つのツアー↓

  • 3イン1
  • マヌエルアントニオ国立公園
  • バルディ温泉

ちなみにコスタリカのツアーはどれも「アクティビティ」を軸に構成されています。例えば、ジャングルでボートに乗るツアー、キャノピーをするツアー、ケーブルカーに乗るツアー、温泉に行くツアーなど。でも私が重視したいのは何をするかよりも何処に行くか、というポイント。だって、キャノピーをするツアーとケーブルカーのツアーを予約して2つとも同じ場所でした、なんてつまらないし。せっかく場所ごとの特性があるのにこの切り口は勿体ないなぁと思ってしまいました。ホテルのフロントの人に何度も何度も質問しながらようやくツアーを決定。


・3イン1

これは3つのアクティビティ(ボート、ケーブルカー、徒歩)を纏めてやっちゃいますよというプラン。場所はブラウリオ・カリージョ熱帯雨林。これが一番面白かった。メキシコ人の夫婦と母と私の4人の小さなグループでジャングルを回ったのですが、このメキシコ人夫婦がトゥカンとイグアナ好きで。音楽家だそうなのですが、5匹のイグアナにベートーヴェンやらヴェルディやらシューベルトなんて名前をつけていたとか。彼らがジャングルの中でイグアナを探すのがとても上手で、思わず笑ってしまいました。ちなみに私と母は全く見つけることが出来ず、いつもメキシコ人夫妻とガイドさんにここだよと教えてもらわなければいけませんでした。

<ボートに乗ってサラピキ川をクルーズ。イグアナを発見>


<サラピキ川流域でくつろぐ人たち。この川にはワニもいるんですが、そんなのへっちゃらなようです>

<ケーブルカーに乗って今度は上からジャングルを探検>

<徒歩では赤いカエルを発見>


・マヌエルアントニオ国立公園

ここはビーチと乾燥林。近くに動物を見ることが出来ます。海に入って魚を見たり、猿やアライグマを見たり。結構観光地化されていますが、また違った暑ーいジャングルを見れるのもいいかも。


<アライグマの親子>

<ノドジロオマキザルの親子>


・バルディ温泉

こちらは残念ながら写真なし。写真は撮ろうと思えば撮れたんですが、温泉の中でカメラを濡らしてしまうのが怖かったのでずっとコインロッカーに入れていました。コスタリカには多くの火山があり、マグマのおかげで温かい温泉が出ています。ジャングルの雰囲気の中で温泉に入るという所謂リゾート地。こちらがそのWebサイト。正直そこまでいい!という訳ではありませんでしたが(ちょっと塩素の匂いもしたし…)、日程が限られていたので、なかなか選択肢も少なく消去法での選択。本当はもう一つのタバコン温泉という方が良かったのですが残念ながらこの日は予約不可でした。でも久しぶりの温度の高い温泉で、母娘水入らずでゆっくりできたので良しとします。

バルディ温泉には往復7,8時間かけて行くのですが、正直道中の方が面白かったです。前日とはまた全然違う雰囲気の、今度は雲霧林の中をバスでひたすら走りました。1年中霧深いこの地では洗濯物なんか乾かないんだろうなぁと思ったり。


そんなこんなで5泊6日のコスタリカは終了。ニューオリンズから始まり、ニューヨーク、コスタリカと続いた母との旅は、短期間で色んな場所に行き、色んなものを見て、食べて、とても充実したものとなりました。

もうちょっと旅行記を書きたかったけど、後が詰まっているので(笑)、コスタリカはこの辺りでお終いにしようと思います。


<おまけ> バクの親子

Atlanta Life ~via Belgium~

2015年~2017年はベルギーで。2017年8月よりアメリカはアトランタで生活を始めました。

0コメント

  • 1000 / 1000