ウエストマール修道院訪問

先週末は醸造所を2軒訪問、ウエストマール(Westmalle)修道院とマレツ修道院に行ってきました。

ここではウエストマール修道院をまずは紹介。

ウエストマールはトラピストビールの1つで、3種類のビールを製造しており(Extra,Dubbel, Tripel)、その中でも一番有名で市場に出回っているのがTripelです。

そもそもトラピストビールとは何かというと…カトリック修道院の中でもシトー派のトラピスト修道院(厳しいとこです)の修道士が作っているビールのことです。なんと世界に20銘柄しかなく、うち10銘柄がベルギーに!これは制覇したくなる数字ですね。100銘柄とか言われちゃうと気が遠くなって諦めてしまいますが。

ちなみにこのトラピストビールは、結構厳しい基準があって、・シトー派トラピスト修道士の手で醸造されていること・国際トラピスト協会によって認定されていることが条件なんです。認められると“Authentic Trappisut Product”と書いたロゴをつけることが出来ます。

さて、お楽しみのビールの時間に…

醸造所の近くに専門のビアカフェがあり、ここでしか飲めないウエストマーレを楽しむことが出来ます。

カフェ入口ベルギーでは日曜日はほとんどお店が閉まっているのですが、ここは日曜営業で有り難いですね。そしてビアカフェは老人サロン?というほどお客さんの8割くらいがお年寄りの方々です。皆さんとってもおめかししてきていてとても素敵です。特におばあちゃんはばっちりメイクして、アクセサリーを沢山つけて、スカートをはいています。こんな老後だったら素敵だなぁと羨ましく見てしまいます。さて、話がちょっとずれましたが、瓶詰めのダブルとトリプルはどこでも入手可能(日本でもインターネットで買えます)なので、カフェでは珍しいものをチョイスしました。エクストラという低アルコールのビールと、ハーフ&ハーフ(ダブルとトリプル半分ずつ)とダブルの樽生をいただきました。ちなみに樽生で飲めるのはダブルのみです(なんでだろ)。
ハーフ&ハーフ
ダブル
エクストラエクストラはアルコール度数4.8%でベルギーでもここでしか飲めない珍しい代物です。キレッキレの味でクリアな黄金色です。結構苦め。エクストラには煮沸時にキャンディーシュガーを加えないので発酵が進まず度数も低いんです。ダブルは度数7%、1836年から作られており、チョコレートのような香り、でも後味はすっきり。じっくり味わいたい感じです。トリプルは度数9.5%、普通度数が高いビールはダークな色なのですが、戦後ベルギーで淡色なラガービールが流行ったため、それに対抗してゴールド色に変えたとのこと。確かにこんなに明るい色の高アルコールビールは珍しいですね。ビールと一緒に頼んだご飯はこちら↓修道士が作ったチーズを使ったコロッケ熱々で濃厚で美味しい。
ウエストマーレビールで煮込んだ“おばあちゃんのレシピ”のビーフシチューこちらも濃厚!トラピストビールで煮込んだなんて贅沢です。
ご参考までにメニューも。英語メニューもあって助かりました(ちなみにここはオランダ語圏)。
ご飯の後は醸造所までお散歩。とてものどかで、牛がのんびりしていたり、サイクリングや乗馬を楽しむ人が沢山います。醸造所附近はビールのにおいがしていい気分になります笑。中は見えませんが(アポを取ると見学させてくれるらしいが基本的に一般客はNG)キレイな感じで大きな醸造所です。
カフェからこの1本道を歩いて10分で醸造所です
両脇はこんな感じ。牛がのんびり、なんとも牧歌的です。
こちらが醸造所。

ビールのにおいがしています。年間醸造量は12百万リットルまででそれ以上は作らないらしいです。もうけを追求しない修道院らしいですね。ちなみにダブルが全体の製造量の35%、トリプルが65%の割合らしいです。お土産屋さんがなく何も買えなかったので近所のスーパーでまた買って飲んでみようと思います。


ウエストマール修道院

ブリュッセルから車で50分、アントワープ州にあります。

住所:Antwerpsesteenweg 496 2390 Malle

HP:http://www.trappisten.be/home

年中無休で毎日10時~24時まで開いています。

Atlanta Life ~via Belgium~

2015年~2017年はベルギーで。2017年8月よりアメリカはアトランタで生活を始めました。

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