ドゥ・ハルブ・マーン(De Halve Maan)醸造所 「ブルージュ唯一の醸造所」
ドゥ・ハルブ・マーン醸造所は1856年から家族6代に渡って営んでいる伝統ある醸造所です。「De Halve Maan」とはオランダ語で半月という意味。醸造所は顔のついた三日月が目印です。最盛期は32もの醸造所がありましたが、現在はブルージュ唯一の醸造所となってしまいました。ここでは醸造所の見学ができ、ショップでの買い物や食事も楽しめるカフェも併設されています。
街の中心地の近くに位置しているので観光の合間に行くにも便利なところですよ。マルクト広場からは徒歩10分と近く、今回はランチも兼ねて行ってきました。
醸造所ツアーは約45分で、事前にWebサイトでの予約も出来ますし、直接併設のショップでチケットを購入することも可能です。私達は直接ショップで購入しましたが、団体客も入りますので事前にWebサイトで購入しておくほうが確実です。英語、フランス語、オランダ語のツアーをほぼ1時間毎にやっています。
私達はまずはランチをして、その後に醸造所ツアーに参加することに。レストランはショップの上にあり、とても広く(約400人収容可能)オシャレで洗練された感じ、店員さんも英語で対応してくれます。ランチはその日の新鮮な食材を使ったフランダース料理で、前菜とメインで19ユーロ、デザートを付けると24ユーロでした。値段、味、量ともに、とても満足できる内容です。食事は前菜1種類、メイン1種類を選びます。
前菜
メイン
そしてお待ちかねのビールです!
De Halve Maan醸造所では、4種類のビールを造っています。ブルージュのアイコンともなっている「Brugse Zot」のブランドで2種類(Blonde、Dubbel)、「Straffe Hendrik」という半月の絵がラベルに描いてある高アルコールビールで2種類(Tripel、Quadruppel)展開しています。
一番有名なのは何と言ってもBrugse ZotのBlondeでしょう。このビールは6代目の現経営者ザビエル氏が手掛け、世界中でいくつもの賞を受賞しています。爽快なのどごしとフルーティな味わいが特徴の飲みやすいビールです。Dubbelの方も爽やかで、アイスコーヒーのようなほのかな苦みがある軽やかなブラウンエールです。
ちなみに「Brugse Zot」とはブルージュの愚か者という意味。神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世がブルージュを訪れた際の逸話に由来し、皇帝を迎え入れるパレードで浮かれ騒ぐ市民を見てそのように形容したそうです。「Straffe Hendrik」も同じくブルージュ市民からとても愛されているビールです。Tripelはとてもエレガントで風味豊かなビール。蜂蜜のような甘さと柑橘系の香りがマッチして豪華な味わいです。Quadruppelは甘く、濃く、強い贅沢なビールです。ゆっくりと時間をかけて飲みたいですね。
このStraffe Hendrikは4代目のヘンリック氏と、その娘の5代目のヴェロニク氏が手掛けたビールです。一時は醸造所と共にこのビールの商標も別の醸造所に売却されてしまいましたが、現経営者のザビエル氏によって2005年に買い戻されました。
食事の後は醸造所見学へ。昔と今の設備が共存しているユニークな醸造所で、博物館的な役割も果たしています。まずはマッシング(モルトの粉砕)や加熱、ホップの添加をする部屋でビール造りの概要を聞きます。実際に機械が動いているのを見ることが出来ました。その後は階段を上って、以前使っていた設備を見学することが出来ます。見学のコースの途中、現在の設備もちらりと見ることができ、新旧両方のギャップも楽しめます。
【De Halve Maan】
住所: Huisbrouwerij De Halve Maan – Brugge, Walplein 26, 8000 Brugge
Tel:+32 (0)50 44 42 22
ツアー予約:直接併設のショップでチケットを購入、またはWebサイトで購入
見学スケジュール:毎日、11時~16時まで1時間毎、英語、フランス語、オランダ語
※土曜日は17時まで※15時のみツアーなし
HP: http://www.halvemaan.be/en
料金:ツアー+テイスティング1杯⇒8ユーロ
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